the other side of my days
ご意見,ご感想,ごいちゃもんなどございましたら
NISHIMURA Ken <nis@bigfoot.com>まで。


2001/11/01(Thu) 全カード紛失
2001/11/02(Fri) カードが出て来た
2001/11/03(Sat) 雨だけど
2001/11/04(Sun) 続けますぞ
2001/11/05(Mon) これぞ21世紀の銀行窓口?
2001/11/06(Tue) IO=0x340
2001/11/07(Wed) メールアドレスが漏れましたって,それで何か?
2001/11/08(Thu) 冷蔵庫が来た
2001/11/09(Fri) 狂牛しゃぶしゃぶ
2001/11/10(Sat) AthlonXPゲット
2001/11/11(Sun) 泳げないアヒル
2001/11/12(Mon) 捨てる快感
2001/11/13(Tue) 郵送は危険だからネットにしてほしい
2001/11/14(Wed) シーチャギ・パンニダ
2001/11/16(Fri) サンフランシスコから
2001/11/19(Mon) あれ,何年ぶり? ジーンズの心地よさ
2001/11/20(Tue) 今日は人に会わないはずだから
2001/11/21(Wed) 割れたバカラ
2001/11/22(Thu) やっぱりTOEIC940点なんて偽物だ
2001/11/23(Fri) 30代女性TOEIC受験者の3割が海外滞在経験者
2001/11/26(Mon) ケーブルテレビが来たっ!!
2001/11/27(Tue) 会社の机にインモーが
2001/11/30(Fri) 戦争以外の話題


2001/11/01(Thu)

全カード紛失

健康診断を受けられる時間に目覚めるも,TVでやってたなんだかくだらないドラマを聞くともなしに聞きながらウトウトしている間に,アポぎりぎりの時間に。がばっと起きて,駅まで走る。ゆりかもめでお台場方面へ取材。802.11bとbluetoothの話。なるほど,そういうことになってたのか。やっぱり,ぼく的にはこれからのワイヤレス環境はbluetoothのほうが面白そうだと思う。
会社へ戻る途中,トイレにカードケースを置き忘れたことに帰社してから気づく。すぐに現場に戻るも見当たらず。管轄の警備室にも警察にも届いてない。すぐにカードを止める。電話したカード会社の担当者に,自宅の電話番号を言えなくて,焦る。
たくさん失くした。直近の領収書の類や,頂戴した名刺。免許,社員証,キャッシュカード,クレジットカード,診察券,ヨドバシゴールドポイントカード,ソフマップカード,さくらやカード,Tゾーンカード,ビックカメラカード,テレホンカード,IOカード,SFカード,さぼてんカード,サブウェイカード,オペラシティ抽選カード,ツタヤカード,美容院のカード……。自分でも何が入ってたか全部は分かってないけど,カードというカードを全部いっぺんになくした。実はことあるたびに眺めてた円周率200桁を印字した紙切れとか,都内の地下鉄マップとか,そんな妙なものも入ってた。あまりアクティブに使っていない銀行のカードも,1枚か2枚あったかもしれない。
さすがにちょっと動揺したものの,アクティブに使ってた銀行のキャッシュカードとクレジットカードを止めてしまえば,まあ安心。それどころか,不思議とせいせいした気分。免許の再発行や(また4000円だ),ヨドバシのポイント(最後に買ったのは3万円のMP3プレイヤーなので3000円分)といった数千円の金銭的損失があるだけで,別段どうというほどのことはない。あいや,スタンプがフルにたまっていた,さぼてんカードはおしい,か。
カード決裁で契約してる携帯電話とかインターネット系サービス類のカード番号変更が面倒だけど,まあ別にいいやって気になってきた。
会社に戻ってゲラをざくっと見て新橋へ。キーボードマニアの人たちの集会へ。あんこう鍋は好みじゃないけど,話は楽しかった。日経のおじさんが面白い。
会社に戻ってゲラチェック。

2001/11/02(Fri)

カードが出て来た

朝8時半に西新宿警察から電話。駅地下のトイレに置き忘れてなくしたカードケースが出て来たらしい。たいして嬉しくない。救われたのは,結局免許だけ。キャッシュカードもクレジットカードも,もはやゴミ。それにしても,やっぱりこうやって遺失物がちゃんと出てくるところって,やっぱり日本だなぁと思う。すごいことだと思う。拾って届けた男性は,特に何も言わずに届けたらしい。ぼくからお礼の電話をすることもできないらしい。
午後イチで竹橋へ取材に。ぼく自身がユーザーという,某大手ISPの社長。思ったより,感じのいいおじさん。若い技術者にも人気があるんじゃないだろうか。インタビューが終わるなり,ボスが「君,聞き取れた?」と言うので何のことかと思ったら,あまりにボソボソとした低い声でのしゃべり方だったので,何を言ってんだか良くわからなかったという話。いや,ぼくも知らない単語がいくつかあった気配があるし,文脈上唐突で理解できなかった単語もある。「あれはデジマみたいなもんですから」と言われたとき,ぼくは「デジタルマガジン?」とか思ったりしたけど,「江戸時代の出島ですよ」だって。うーん,テープ起こしが大変そう。
帰り,神保町の共栄堂でスマトラカレー。うまい。
会社への帰りがけ,警察へ立ち寄ってカードケースを受け取る。細かいこと言うと,免許不携帯で運転しちゃダメだから,遺失物を受け取るときは,ヘルメットは隠してみたりしつつ。
持って来たはずのパスポートが,カバンの中に見当たらない。担当の女性は「じゃあ,住所と生年月日をおっしゃっていただけますか」と柔軟な対応。で,カードケースを受け取ると,今度はなぜか男性の職員に交替。「あのね,身分を確認できるモノを」というので,とっさに今受け取ったばかりのカードケースから免許を取り出して,それを見せる。「あ,ハイ,OKですね」。アレ? なんかヘン。遺失物に含まれる身分証を見て,その遺失物を受け取らせる馬鹿がいるか? まあ,どっちみちぼくのモノだからいいんだけど。

夕方,地道にカタログページのための調べモノをしてたら,体育会系のボスが通りすがりに「例の原稿。今日ね」と低い声を残して行く。何とか明日にごまかせないかと思ってた1ページ。「オレが担当になってからは締め切りは必ず守らせてるから。日付が変わるまでに絶対原稿出せ」と恫喝される。やりかけの仕事を放りだし,焦って3時間で書き上げる。わひー。
提出して戻って来た原稿にヒトコト,「おもしろい!」と赤で書いてあって,チョットうれしくなる。初めて書くページ,最初の読者の反応というのは気になるわけで,こうやって「おもしろい」と言われると,元気になる。さっくり入稿。
友達からのメールに返信したり,編集後記を書いたりしてたら23時。早めの退社。カタログページは明日に持ち越し。

2001/11/03(Sat)

雨だけど

雨だけどバスで出社。のろのろ運転。来ると言ってた人が来てなくて,上げると言ってた原稿が上がってない。でもまあ,ぼくの分担はぼくの分。片付けるべき仕事は片付けて,さっさと帰る。

2001/11/04(Sun)

続けますぞ

.planのページにある「文字情報処理能力向上計画」。そのアイデアを勝手にぼくが剽窃した染谷さんという人から,直々にメールをいただく。びっくり。無許可だし,連絡もせずに勝手に引用してたので,もしかしてお叱りのメールかとやや焦ったものの,「すばらしい。続けてください」という内容。
この計画ページ,帰国後,ずっと滞ってたりする。半分は生活環境とインターネット環境の変化のせい。半分は紙メディアに移行してしまったという「退行」のせい。新聞や本,雑誌は読んでるけど,Webで英文を読む量が減った。
でも,やっぱり記録を付けるのはモーティベーションを保つうえで非常に意味があるし,何かを習慣化するのには役立つ。というわけで,やっぱりそろそろ再開しようかと。仕事も落ちついてきたし。

2001/11/05(Mon)

これぞ21世紀の銀行窓口?

三和銀行へキャッシュカード再発行の手続きに行ったら,なんと店頭なのにオンライン手続き。「窓口のほう混雑しておりますので,こちらへどうぞ」と案内されたのは,小さな試着ブースみたいな箱の中。一体ここは何なんだと思って狭いブースに入ると,「いま画面のほうにオペレータが出て参りますので,お手続きくださいませ」といいながら案内のおばさんは,ぼくの背後の扉を閉めた。は?
と,まもなく画面の隅に,ブロックノイズが乗りまくりの映像が映る。ヘッドセットを付けたお姉さんがこちらを見ておじぎをする。「いらっしゃいませ」。
どうもH.323かなんかのビデオ会議システムを使った,オンライン処理端末らしい。指示にしたがって,画面のボタンを押したり,住所を口頭で答えたり。やや声のタイムラグが気になるものの,面と向かって手続きしてるみたい。ちゃんとこちらの画像も向こうに行ってるらしい。端末の肩,マジックミラーの奥にCCDカメラの目が見えた。
画像は荒いものの,結構いける。320×200ドット,10fpsぐらいの画像。ずばりこれはINS64の2Bを束ねた128kbpsの通信環境に違いない。いや,下手すると64kbpsかも。
で,すごいのは,端末の机の上面のフタがガバッと開くようになってて,そこにスキャナが埋め込まれてること。そこに身分証だの何だのを置いてスキャンできたりする。さらに打ち出された申込用紙にハンコをついたら,それもファクス(?)できたりする。
技術的には別にどうってことないけど,ちょっと感動。日本の銀行がこんな大胆な試みをするなんて。モノモノしい,ン千万円のシステムじゃなくて,既存の,PCで使われてるソフトやハードだけで作った,非常に経済的なシステムであるというのも,なんか驚き。
でも,そのシステムはWindows上で動いてるから,少なくとも週に1度くらいは落ちると思うのだけど,そういうのを,どうするのか心配になったりする。ふと見ると「システムが停止して動かなくなった場合などは,こちらの電話で通知ください。オペレータが対応いたします」なんて書いてある。融資の手続き中にフリーズして,オペレータの顔が目を閉じた状態で静止したりしたらイヤだろうなぁ。
「以上でお手続きは終了ですが,何かご不明な点などございますか?」。にこにこ笑ってるオペレータのお姉さんに思わず聞いてしまった。「これって,ISDNですか?」。動揺もせずに,女の子は答えたもんだ。「そういうことはシステム担当のモノでないと,ちょっと分かりかねます」。センターは都内のどこかにあって,20人くらいが働いてるらしい。
是非,そのシステム担当の人に話を聞いてみたい。
なんか,ジャギーな画像を見る1日。ZDNetのビデオストリームでビル・ゲイツの記者会見を見る。やっぱり100kbpsくらいじゃあ,全画面で見るには耐えない。にしても,3年もかかって,結局何事もなかったかのようなMS寄りの判決。やっぱりブッシュ政権だからなのかしら。

2001/11/06(Tue)

IO=0x340

会社の机の端に置いてある,メール転送用自分専用サーバのハードディスクがクラッシュしたのは2週間ほど前。以来,自宅ではほとんどメールの読み書きができないような状況が続いてたけど,ようやく復旧。壊れた2GBのディスクをはずして,自宅で余ってた4GBのHDDに乗せ換える。
このマシンはえらく古い。PentiumPro-200MHz,メモリは64MB,S3-968,2GB-HDDという,5年前の超ハイスペックマシン。高い処理能力を持ったマシンが必要なのでSunのワークステーションを買おうという上司に反対して,40万円位出してパーツを買い集めて組み立てた最高級Linuxマシン。CPU1個に10万円出した。当時も良く働いてくれたけど,その後も良く働いた。これからもまだまだ働いてもらうのだ。
古くてWindows XPなんてとても動かせそうもないマシンだけど,不思議とこれがとてつもなく速く感じられる。きっと,CUIベースでコマンドを叩いてたことと,1年間ほどCeleron-300MHzのノートPCだけを使ってたからに違いない。でもはっきり言って,PentiumPro-200MHzでも原稿書きの仕事できるよ。
まっさらの状態からDebian GNU/Linux2.2を入れる。NICが認識されない。今まで動いてたから,動かないってことはないはず。調べてみると,どうやらNE2000互換カードのドライバはモジュールで組み込むことになるらしい。往時の標準NICのドライバも,もはやモジュールか。modconfでサクッと,と思ったら認識されない。なんと,IOアドレスとIRQを指定する必要があるらしい。おかしい。確か当時出たばかりのPlug&Play対応カードのはずなのに。なんか,そういう問題でもない気がしつつ。
IOアドレスなんて言われても,そんなもの分かるわけがないだろうと思いながら,Webを検索する。やっぱり分からない。適当に280〜340あたりまで入れてみる。ダメ。
カードを外して眺めてみると,基盤上にディップスイッチがある。そっか,当時って,こんなもんだったか。カード背面に書かれた表にしたがって,「011-010」という組み合わせで「IO:0x340,IRQ:5」に設定。カーネルモジュールに与えるパラメータを「io=0x340 irq=5」に。うむ,ばっちり認識。悲しい。10Base-Tの設定に30分も費すくらいなら,PCIの100Base-TXのカードを1480円で買って来たほうが幸せな気がする。
DHCPクライアントのpumpの挙動が変。手動でpumpするとDHCPサーバからアドレスは取れるけど,/etc/init.d/pump のスクリプトがおかしくて,起動時にpumpが動かない。/etc/init.d/pumpをいじって無理矢理動かす。
telnetができない。すぐにTCP Wrapperの設定だろうと思って,/etc/hosts.allow に ALL と書くものの,ダメ。/etc/inetd.conf あたりを見ても,原因は良くわからない。15分ほど悩んで,telnetdがインストールされてないことに気づいた。apt-get install telnetd。社内のマシンだから,sshじゃなくていい。
MDAのためにeximの設定。2週間ほど前にやったばかりだから簡単。続いてPOPd,IMAPdを入れる。さらに,.fetchmailrcを書いて転送開始。オッケー。ついでだから,apacheとsambaも入れてみる。ディスクが4GB中,3.5GBくらい余ってるので,なんかもったいない気がする。でも,今のメインマシンのディスクは40GB中,38GB以上が余ってるから,数GBってもう誤差範囲なのかもしれない。
こういうのやってると,ホントに我ながらオタクだなあと思う。できれば,原稿書きの仕事が落ち着いた今の時期くらいのんびり本を読んだり,友達に会ったり飲みに出たりしたいなんて思う一方で,パソコンいじりが楽しいなあと思ったり。
何も考えずに動くWindows XPって,それはそれで楽だって思うけど,やっぱりチマチマ設定して動かすLinuxって,それなりの楽しみがあるし,やっぱりWindows的発想とはまるっきり違う便利なトコがたくさんある気がする。というか,そもそも永遠にWindowsが入る余地のない現場ってある気がした。5年も6年も前のマシンに,安心して,それなりに重要な仕事を任せられるかという話。半年とか1年とかいうスパンで,ほったらかしにしてて,ちゃんと動いてくれるかという話。

2001/11/07(Wed)

メールアドレスが漏れましたって,それで何か?

「法務省が5000人にメールを誤送信 アドレス漏れる」と,asahi.comに載ってたりする。もうこの手のニュースってどうでもいいやんって,そんな風に思わんのかね,載せてるほうも見てるほうも。toとかccに並べちゃったってことだろうけど,それがどうかしましたかって感じ。メールアドレスって,そんなに隠したい個人情報なんだろうか(20〜50代の男性が隠したい個人情報のナンバーワンは年収。女性の隠したい個人情報のナンバーワンは電話番号という話があったっけ)。法務省のページを見てたことが分かると人様に恥ずかしいってわけでもないだろうに。そもそも人にバレて恥ずかしいことするんだったら,偽名を使うなりするのが実世界でも,サイバーな世界でも常識だろうって。
スパム防止の意味でメールアドレスの露出を避けたいというのはあるかもしれないけど,スパムはスパムで別問題。スパムは,別のアプローチで解決しないとどうしようもないところまで来てる。今さらどこかの誰かにメールアドレスが漏れたくらいで気に病むことはない。
たいした価値がないのに持ってる本人だけは価値があると思ってるものってたくさんある。いや,主観的に価値があると思ってるコレクション的なものなら別に良いけど,「客観的にも価値があるだろう」と思い込んで疑わないのは困りもの。「誰もアンタのXXなんてほしくないって」というときに限って,それが危機にさらされたとあったときに本人がわめきちらす率が高い。あんたのメールアドレスごとき,誰もほしがってないって。誰か,そういってあげないと,ダメなんじゃないのかしら。いちいち新聞社に垂れ込むなよ。
載せるasahiもasahiで,たかが数千のメールアドレスが同報されたからって,鬼の首を取ったみたいに得意気に載せて,何がうれしいんだか。人権とかプライバシーとかっていう,いかにもリベラルを気取った新聞社の好きそうなネタではあるんだけど,こうも次から次へと同じネタを繰り返されると,思考が停止してるんじゃないだろうかと疑りたくなる。

2001/11/08(Thu)

冷蔵庫が来た

とうとう冷蔵庫が届いた。部屋に冷蔵庫のある生活って何年ぶりなんだろう。うれしい。さっそく1リットルの牛乳とビールを買って来て入れてみる。実は冷蔵庫がパソコンより静かであることを発見した。
後輩君に誘われて,夜はビール。もう1杯といってつき合ったのはいいけど,まさか始発の時間まで飲むことになるとは。仕事に対する不満を聞きながら,なるほどなるほどとうなずいたり,ウトウトしたりしながら。

2001/11/09(Fri)

狂牛しゃぶしゃぶ

1年ぶりにSさんと待ち合わせて四ツ谷で,しゃぶしゃぶ食べ放題。狂牛病って,ナンデスカ? 食う食う。うまいうまい。
『TELL ME YOUR DREAMS』(SIDNEY SHELDON著),読了。最後のほう,息切れしたのかしりすぼみでガッカリ。多重人格の症例研究にハマりすぎたんじゃないのかしら。割と当り前っぽい結末。にしても,やっぱりこの人の本は読みやすい。

2001/11/10(Sat)

AthlonXPゲット

しとしと雨の降る中,久々に秋葉へ。1年以上ぶり。なんだかちょっと雰囲気が変わってたような気がする。じゃんがららーめんは相変わらず列ができてたけど,TWOTOPが元気がない。なんでか俺コンが安い。どうなってるんだ。
いくつかパーツ屋を巡って,Athlon XP 1600+をゲット。マザーはGIGABYTEのGA-7VTXH。PC2100のDDR-SDRAMとGeForce2MX200の安いVGAカードも購入。IBMの売れ筋HDD,Deskstarの40GBもゲット。しめて6万円弱……。あれ,こんなにお金使うつもりじゃなかったのに。購入してしまってから,「やっぱりDuronで良かったかも。PC133のメモリでも良かったかも」とか思う。でも一方で,むかし秋葉に通った時代だったら,CPU1個しか買えない値段でほとんど最速のマシンを買えるんだと思うと感慨深いものがある,と自分に言い聞かせてみたり。
300MHzの世界から,一気に1.4GHzだ。ベンチを見る限り,AMDの言葉どおり1.6GHz+α相当だから,クロックだけでもイキナリ5倍ってか。メモリ周りとか,HDDのアクセス速度を考えたら,いま使ってるノートPCとでは恐ろしい体感速度の違いがありそう。でも,ノートPCはLinuxで,AthlonはWindowsを使うつもりだから,そもそも比較にならんけど。
いままでいくつCPUを買ったか分からないけど,化粧箱入りのCPUを買うのははじめて。どうせファンを買わなきゃいけないし,メーカー純正にしておくかという単純な発想。ところがこれが思ったよりヒドイ。AMDだからかしら。マニュアルの写真がXPじゃなくて,単なるAthlon君だから若干見た目が違うし,シリコングリスが塗られたヒートシンク底面のシールをはがすと書いてあるわりに,シールなんてありゃしない。ヒートシンクの止め金もエラく硬くて,固定するのに結構力が必要だった。途中で「あ,マイナスドライバーを使って押し込めってことだったのか」と気づいて,ちゃんと固定できたものの,かなり格闘する間に,CPUソケット隣にあるコンデンサの足を,くにゃっ,と曲げてしまった。曲がったものを直したものかどうか迷ったけど,そのまま見なかったことにした。
起動させてみるとCPUがずいぶん熱い気がする。何もしてないのに60度くらいまで上がってるよ……。大丈夫なのかね。Webで調べたら,どうも純正ヒートシンクはイマイチらしい。うーん,そうだったのか。ついでに調べた,Geforce2MX200は「買ってはいけない」と書かれててショック。MX400を買うつもりが最後の最後になって,「ちょっとでも安いほうを」と3000円ほどケチったのはまずかったか。その価格差なんかじゃ埋まらないパフォーマンスの差が,MX200とMX400にはあるらしい。もっとも,ぼくはPCでゲームをやる気はないので,TV-outがあって,画面がキレイだったらそれでオッケーなのだけど。
もう1台のLinuxマシンも強化。まず128MBのメモリを追加。たった1200円。恐ろしい。続いてCeleron-450AMHzを,知人にもらったPentiumIII-550〜600MHzに乗せ換え。クロックがちょびっと上がって,キャッシュが4倍に増えた。けど,BIOSがPentiumIIIを認識せず。BIOS書き換えたいけど,なんとDOSの起動ディスクを作る環境がないことに気づいた。Windows2000って起動ディスク作れないんだよなぁ。どうしてくれる。
DVDとキャプチャカードがほしい。しかし,このところエラく消費(≠浪費)しまくってる気がする。こんなにお金を使っていいんだろうか。

2001/11/11(Sun)

泳げないアヒル

ちびっこいアヒル。なんてことはないプラスチック製の手の平にのるアヒル。何だか気になって展示されてた4匹全部をガバッとつかみ取ってレジへ。4匹でも片手に収まる。ふふふ買い占め。150円×4匹。
それだけが楽しみで買ったのに,湯舟に浮かべてみると,まともに泳げるコは1羽だけだった。みんなバランスが悪く,水の上で転んでしまう。身体の半分を水面下に沈めながらも愛らしい表情が変わらないところが不気味。いや,表情が変わったら,もっと不気味だけど。
プカプカと4羽が浮かぶ湯舟は楽しげだろうと思ったのに。
水面で転んでしまった1羽をつまみあげる。お腹に空いた小さな穴から水を吸い上げさせる。頭をつまんで水を吐き出させる。ぴゅーっ。おしっこみたい。
アヒルの内側の底面に水をうまくためれば,もしかしたらバランスが取れるかと思ったけど,余計ダメ。いっそ身体全部に入れたらどうなるだろうと思って,いっぱいいっぱい水を吸い上げさせる。ちょぽん。
ゆっくりと,ゆらりゆらりとアヒルは浴槽を沈んで行く。暢気な表情だ。ぼくのお腹の上にフンワリ着地。水の中ではバランスがいい。ほどなく,するすると脇腹あたりを滑べりおちて底まで沈んでゆく。オシリから後ろ向けに滑べりおちるアヒルを見ながら,「あれーっ,へるぷみー」と言ったところで,やばいオレって31歳なんだったと思った。

2001/11/12(Mon)

捨てる快感

週に1度の資源ゴミの日。文庫本やら古い本を捨てる。本棚から20冊ぐらいずつごっそり抜き取り,ナイロンのヒモで縛り上げる。縛ってはゴミ捨て場に持って行き,戻っては縛りを繰り返す。ゴミ捨て場に10本ほどの山を築きあげたから,今日捨てたのは200冊ほどか。
掃除するときなんかの常で,やっぱり気になって次々に読んでしまう。座り込んで読んでしまう。懐かしい本,どうでもいい本。感銘を受けた本。むかし読んで良かったと思った本は,パラパラ眺めるだけでも,やっぱりいい。しかも,若いころに読んだ本を,いま見るとまったく違って見えることに気づいた。想像以上に違う。特にニーチェなんて,19や20で読んでも仕方なかったんじゃないかという気がして来る。大学生のときにたいして面白くないと思ったロジェ・カイヨワの本が,パラッと読むだけで,いやに面白そう。そんなこんなで,「やっぱりまた読むかも……,捨てたくない気がする……」という気持ちが頭をもたげて来る。
選別してたらキリがないのでエイヤッで捨てる。惜しいという気持ちより捨ててスッキリという達成感のようなモノのほうが,やっぱり強い。ほとんど捨てることが快感になってる。部屋のネゲントロピーが上がってゆく快感。
比較的引き取ってくれそうな本は,明日ブックオフへ持っていくことにしよう。

2001/11/13(Tue)

郵送は危険だからネットにしてほしい

クレジットカードを再発行してもらったので,各種のネット関係の登録カードの変更。IIJ4Uや東京めたりっくはWebでできるし,当然,Amazonやら紀伊国屋,Audible.comなんかのWeb系お買い物サイトも,WebでOK。
唯一ダメだったのが,Panasonicのプロバイダ,Hi-Ho。で,郵送でというので,カード登録変更届けを送ってもらった。届け出用紙に必要事項を書いてハンコを付き,茶封筒に入れて,ふと気になった。これって中が見えるんじゃないの?
60ワットのクリプトンライトにかざしてみると,全部まる見え。カード番号がもれまくりやんか。その気になれば,そっくりそのまま文書が偽造できそうなレベル。こりゃいかんと思って,A4のノートを1枚折り畳んでくるんでみる。まだスケスケ。
一気にノートを3枚重ねて折り畳む。うーん,かなり見えづらくなったけど,根気良くやればもしかしたら番号を書き取れるかも,というレベル。
いまやちゃんとした暗号経路を使う限り,郵送よりもインターネットのほうが,はるかにセキュリティが高いんじゃないだろうか。少なくとも,ぼくの肌の感覚ではそう。郵送でカード番号を送るのはとても不安。ファクスで送ったこともあるけど,これも不安。だって,ファクスだと垂れ流された向こう側で誰の目に触れるか分かりゃしない。やっぱり一番安心できるのは,たとえ40bitであっても,ちゃんとSSLを使ったWebフォーム。
「中身が透けて見える薄い茶封筒なんかじゃなくて,SSLを使ったWebのフォームを是非用意してください」と書き添えてから,封をした。そもそも手書き書類を処理するのって,互いに手間だし,時間もかかるだけやんか。だいいち紙の繊維のすき間から炭疽菌が漏れて来たらどうするんだ。
「インターネットはセキュリティがね」と94〜96年ごろには良く言われたけど,未だにそんな風に思ってる企業があるんだろうか。使い方を間違えなければ,よほど郵送より安全なのに。まさか天下(でもないか)の松下の技術者が,そんなことが分からないはずがない。結局,システムを変えるのに時間がかかるとか,面倒くさいとか,なんとなくそのまま来てしまったとか,そういうことなんだろうか。

ブックオフへ本を持って行く。今日は28冊で750円。結局,ちょぼちょぼ持って行っていることで,徐々に本の選別してる気がして来た。本当に読み返しそうな本やごく最近読んだ本はまだ捨ててない。
本棚から抜き出すときに,かなりの割合で読んでしまう。『続・大阪学』の大阪弁考がおもしろい。ちゅーか,めっちゃおもろいンちゃうの?
昨日立ち読みした渡部昇一の本には「理由は分からないが,たまに突然気になる本がある。それで本棚の前で数ページペラペラめくる。それでいいんだ。それが大切なんだ」と,蔵書の大切さが書かれてあって,読んだときにはやっぱりそうだ,本は身の回りに置いておくことが大事なんだと思ったけど,渡部昇一のような人とぼくとでは何かが違うんだから,やっぱり全部捨てたって構わないのかもしれないと思ったり,いいや,いいや,やっぱりと思ったり。
本のない部屋はつまらないと思うけど,いまやインターネットがあるから。ノイズは多いけど。

2001/11/14(Wed)

シーチャギ・パンニダ

少し前に買って来てあった『これからの朝鮮語』という韓国語入門を寝床で読み始める。ぱらぱら拾い読み。「シーチャギ,パンニダ」という諺が紹介されてる。シーチャは「始作」。日本語で「〜が」と主格を作るのに相当するのが「ki」。前後の関係でkiはgiと濁音になるから「シーチャギ」は「始作が,」。パンニダのパンは「半」。ニダってのは「〜だ」という語尾なので,これを直訳すると「始作が半だ」。つまり始めてしまえば半分終わったようなものだってことで,案ずるより産むがやすしという意味。「始作が半だ(しさくがはんだ)」を思い浮かべながら,「シーチャギ,パンニダ」という音を口にして,対応するハングル文字を眺めると,すんなり頭に入って来る。しかも,頭の中にはクソマジメでやたら怒ってるっぽいアクセントの北朝鮮のラジオ局アナウンサーの声が響いている。
ハングル文字の初歩はやっぱり簡単で,30分もあれば,基本ルールは見渡せる。すっかり忘れてたけど,一応なんとなくは文字の並びを見て発音が推測できるようになった。でも,やっぱり字面だけ見てると外国語。記号にしか見えない。

2001/11/16(Fri)

サンフランシスコから

ぽつりぽつりとはやりとりしてたけど,なぜかここに来て急にサンフランシスコに住む友達から,立て続けにメールが来た。サンフランシスコの生活が懐かしく感じられる。

2001/11/19(Mon)

あれ,何年ぶり? ジーンズの心地よさ

数年ぶりにはくジーンズ。思わず写真を撮ってみた。
別にそう意識してたわけじゃないのに,ずっと何年もジーンズをはいてないことに,久しぶりにジーンズを買ってから気づいた。今のぼくが日常的にはくのはコーデュロイかチノパン。日常的にジーンズをはいていたのは24歳くらいが最後で,それ以降は例外的にはく以外,長らくはいてなかった。たぶん6,7年ぶりくらい。
楽だからチノパンなんてことはあまり考えたことはなかったけど,やっぱりチノパンって楽だったんだと,久々のジーンズに足を通しながら考えた。ぴったり肌に寄り添って来るゴワッとした感触,容赦なく締めつけるところは締めつけて来る厳しさ……。それほど太ってはいないけど,なんだかオナカがきつい……。
足を組んだり,しゃがんだりするたびに,なんとなく生地を意識してしまう。仕事中も,ほどよく締まった感じが心地よくて,なんとなく自分の膝をなでてしまったり。

Windows用のUSBカードリーダーを買ったし,どうやら日本はもうブロードバンドらしいので,久々に写真の入りのWeb日記作りをしてみようかと,ちょっぴり思ってみたり。

2001/11/20(Tue)

今日は人に会わないはずだから

すごくバカっぽいTシャツ
ジーンズには,やっぱり白いTシャツだろうと思って,GAPのTシャツに腕を通す。結構気に入って着てたものだけど,裾がヨレヨレ。乾燥機を使った洗濯モノって,終わってすぐに畳んでおけばシワにならないけど,部屋干ししてるとシワシワなんだよなぁ。みんなどうしてるんだろう。1年前はどうしてたんだろう。Tシャツにもアイロンをかけてた気がする。いや,ヨレヨレしてることのほうが多かった気がする。「部屋干しでもシワにならない」といううたい文句の柔軟剤でも使ってみるか。
で,ふと思い出して,お土産に買って来たTシャツを取り出して着てみた。はためく星条旗に「We Attack Back!」とか「God Bless America」とか書かれてる,テロリストのターゲットになりそうなきわめてペトリオティックな柄。なんで,そんな柄のシャツをサンフランシスコのチャイナタウンで日本人が買うのか謎ではあるけど,バカっぽくていいかなと。
「今日は人に会う予定がないから,これでいっか」と,上に2枚ほど上着をはおって出かける。
明日だと思ってたお客さんは今日だった。しかも2件。

実は世の中とっくにそうだったのに,人間,自分が意識するまで世の中がそうなってるようには見えないということがある。たとえば,こういうこと。半年ほど前,ふと靴を買おうと思った。サンフランシスコにはNIKEタウンがあるし,結構カワイイ靴があるから,NIKEにしようと思う。一通り品揃えを見て回って,あれこれ悩んだりする。で,街を歩いてるとき,人がどんな靴をはいてるのか気になって視線を落してみる。驚いたことに,サンフランシスコを歩くアメリカ人の6〜7割がNIKEをはいてた。どうなってるんだと思って,人通りの多い場所を行って,見渡してみると,「なんだみんなNIKEだったのね」という感じ。
で,そういうことはほかにもあって。最近,電車の中で英語の雑誌やペーパーバックを読んでる人が多いなぁって気がしてたけど,これは自分が読むようになったからじゃないかという気がする。同じように,今日,社内をみわたしてみたら,なんとジーンズの多いこと。というか,ぼくのいるフロアって圧倒的多数がジーンズじゃん。自分がジーンズをはいてみるまで,ここまでジーンズが多いことに気づかなかった。

2001/11/21(Wed)

割れたバカラ

ぐぃーんと手を動かして撮ってみた。
去年,餞別にと部署の人にもらったバカラのクリスタルグラス。せっかくなので使ってみようと思って,さっと水で洗ったら引っかかりを感じて,何だろうと思ったら指から血が。いつの間にか,フチの一部が割れていた。
まだ1杯も飲んでなかったのに。もしかして,この日記って,そのグラスを送ってくれた人も目にするかもしれないので,謝っておきます。ごめんなさい,「1度も飲むことなく割ってしまいました」。
ちょっと欠けてしまったバカラのグラス。最初で最後の1杯を,デジカメで撮ってみました。ただ撮るだけだと,カケた部分(左上から5番目のキーのあたり)が見えてしまうし,だらしなく付着した水滴が生っぽいので,シャッターを切る手をグィーンと動かしてみました。スペースキーの左側が光ってるのは,なんとなく光らせてみたってことなんですが,考えすぎですか,やっぱり。
ちょびっとアートっぽくないですか。え,自己評価? うーん,3点。ホントはクリスタルのキーンという澄んだ音が聞こえて来るような写真が撮りたかったけど。

中国語入門のCDを聞いてみる。短母音と声調の基本から。ふむ。

2001/11/22(Thu)

やっぱりTOEIC940点なんて偽物だ

10月のTOEICは940点。
10月末に受けたTOEICの結果が返ってきた。今回は楽に満点だろうと自信を持って受けたリスニングが,実は満点から20点も下がってしまっててガックリだけど,リーディングも含めた全体としては今までで最高点の940点。「1年もアメリカにいて何をやってたんですか?」というスコアは超えたかな。けど,微妙なスコアだなぁと思う。
いくつか,はっきり分かった。まず,TOEICで800だ900だなんてのは,全然英語ができるなんて言えるスコアじゃないってこと。誰ですか,TOEIC900点で「英語ができます」なんて思ってる人はって。英語を使ってガシガシ仕事をするっていうなら,やっぱりほぼ満点というスコアじゃないと意味がないと思う。翻訳・通訳という英語のプロなら,満点が取れて当り前じゃないと。
TOEICの点数は実際の言語運用能力を反映しないという意見というか,懐疑というか,そういうのって負け惜しみじゃないかという気がする。TOEICの点数が高いだけで,ネイティブみたいにぺらぺらというのは嘘だけど,でも,TOEICで高い点が取れないような人が英語ができるとは思えない。「TOEICって意味がない」と言えるのは満点が取れる人のレベルであって,それ以外の場合,TOEICは,やっぱりそれなりに学習レベルにあった指針を与えてくれる,非常に良く設計されたテストだと思う。設問内容が良く理解できるようになってきて,ますます「なるほど,良く設計されてるな」と思うようになった。あまり点数に固執して一喜一憂する点数至上主義もどうかと思うけど,それが励みになるのなら,こういうテストって利用しない手はないと思う。ぼくは満点取るまでやるつもり。
学習を続ければ点数は上がるんだなってのも良く分かった。あと1,2年続ければ,いちおう「英語は何とかできなくはありません」と言えるレベル,TOEICでほぼ満点というところまで持って行ける気がしてきた。甘いかしら。

2001/11/23(Fri)

30代女性TOEIC受験者の3割が海外滞在経験者

TOEICのデータシートみたいなのを捨てようとして,ふと統計データに目をやって驚いた。受験した20代の女性の2割,30代の女性の3割が「主として英語を話す生活をしながら,海外に6カ月以上滞在したことがある」という。対応する同年齢層の男性は,せいぜい11〜12%どまりなのに(考えてみたら,それでも多いけど),一体,この年齢層の女性の海外滞在経験の多さは何だ?

統計用紙のほかに,Language Proficiency Interviewという口頭試験の申込書があった。730点以上取ると,30分の面接によるオーラルコミュニケーション能力を測定するLPI試験の受験資格がある。受けたことがないけど。あくまでもTOEICの点数の確認的なモノという位置付けだし(世間の誤解に反して,TOEICはスピーキング能力も測っているから),そもそも受験料が1万3000円とえらく高いんだよなぁ。で,つらつら見ててハッとしたのが,その評価基準。
LPIで使う評価基準は,アメリカで外国語関係を担当する国務省の下位組織,FSI(Foreign Service Institute)が開発した11段階のFSIスケールと呼ばれるものらしいのだけど,この「1,1+,2,2+,……,4+,5」というランク,なんか見覚えがあると思った。気になってWebで検索して,それぞれのランクの記述を見て思い出した。ぼくが最初に通った語学学校がコース終了時にくれた修了証明書にあった評価基準と解説は,まさしくFSIスケールによるものだった。その学校の先生の評価が,どれだけ正確にFSIスケールに対応してるのかは疑問だけど,ぼくの評価は「3+」だった。
TOEIC運営委員会の解説によると,Non-nativeでFSIスケール3以上に到達するのは「極めて稀」とか。これまでのLPIの結果を見ると,3以上とランクされたのはLPI受験者のうち7%弱。LPI受験資格のあるTOEIC730点以上というと,TOEIC受験者全体の上位20%程度なので,つまりTOEIC全受験者の1〜2%だけがFSI3以上ということになる。さらに4以上とランクされたのは0.6%(全体からの比率0.1%)で,4+は0.2%(同0.04%),5のWell-Educated Native Speakerというレベルにいたっては「−」と横線が1本引いてあるだけ。いままで延べ1万6800人ほどのLPI受験者で,5とランクされた人は1人もいないという。語学というものには「上達」はあっても「これで終わり」というのがないというは,そういうことで,しょせん「教養あるネイティブみたい」には絶対にしゃべれるようにならんというのが,この統計の語りかけてくるところ。
「英語はできて当り前。もはや英語は就職や仕事上の武器にならない」というのは嘘で,やっぱりほとんどの日本人は英語ができないんだし,かなりできる人でも5に届く可能性は絶望的に小さいんだから,語学力は磨けば磨くほど,それが希少価値にはなる。もちろん経済学の限界効用逓減の法則みたいに,上に行けば行くほど,ホントは歴然とした差があっても実力差が下からでは見えづらくて,結果として評価されなくなっていくということはあるんだろうけど。
FSIを検索してて,いかに外国語学習がむずかしいを示す,おもしろいデータが見つかった。どうもアメリカ人に「スペイン語を勉強しよう」とセールストークをしているページで,それによると,英語話者がスペイン語でFSI3に到達するために必要なクラスというのは,フルタイムのクラスで16〜24週間で,フランス語やイタリア語も同じようなもの。これがドイツ語だと20〜30週。ロシア語なんかのスラブ系言語とかスウェーデン語,あるいはトルコ語なんかだと40〜44週。さて,日本語はというと,なんと丸2年! 中国語,韓国語,アラビア語も,日本語同様に英語話者にはほとんど絶望的にむずかしくて,FSIの分類による「もっとも習得に時間のかかる言語」のグループ4と呼ばれる外国語に属する。もろもろ条件が違うけど,英語話者→日本語,日本語話者→英語は似たような困難をともなうはずなので,そりゃ日本人に英語が難しいはずだと思うわけです。
なんて,いま発見したデータのように書いてますが,実は第2言語として英語をいかに教えるかっていうESLとか英語教授法と呼ばれる学問では,この手の統計データはたくさんあって,日本語や韓国語ネイティブは,たとえばフランス語ネイティブに比べて4〜5倍の学習&練習時間が必要というのは,ぼくは知ってたんだけど。
学習に時間がかかり,むずかしければむずかしいほど習得できる人は限られる。だからこそ,やる価値があるとも考えられるわけで。
いっぽうで,何で外国語の勉強に,これほど時間的,経済的投資をしなきゃいけないんだと思うと英語帝国主義には本当に腹が立つ。何かがおかしい。ぼくは英語によって外国語学習の楽しさに目覚めつつあるし,共通言語による異文化コミュニケーションの可能性にわくわくはするんだけど,それが英語でなければならない理由なんて全然ない。なんでイングランド語のアメリカ方言を世界中の誰もが勉強しなきゃならんのだ。あまりに不公平だ。

新宿御苑前でヨガ教室を開いてるインド人が,テレビのインタビューに答えた言葉が印象的だった。「日本人はね,トッても真面目に毎朝やってくるよ。でも,1つだけ悲しいのはね,みんなすぐ結果を欲しがるね」。趣味のヨガですらそうなのだから,いわんや仕事や学業がかかってる英語だと,ねぇ。

2001/11/26(Mon)

ケーブルテレビが来たっ!!

仕事が詰まって気分がナヨッとしてたからか,寝床でモンモンと。眠いのに眠れないのはなぜだ。4時ごろ起きだしてちょっとネットサーフ。6時再就寝。
9時半ごろに夢の中で誰かに呼ばれた気がして,がばっと起きる。ケーブルテレビの工事が来た。1カ月以上かかって,やっと。適当に工事を見守りながら,ヨーグルトを胃に流し込む。つながった。
さっそくチャンネルザッピング。うーん,チャンネルが増えた。でも,肝心のCNNがやや期待はずれ。CNNインターナショナルって,やたらブリティッシュなまりだし(って,ぼくの耳がやたらアメリカ寄りにチューンされてしまったのか),アジア向けを意識してるのか,どうでもいいようなヘーンなレポートが……。非アメリカ人,ノンネイティブ率がやたら高い。みんな英語うまいけど,ナマりが。
そもそも,このCNN,なぜかリップシンクしてないという決定的にダメっぽい欠陥が。画像と音声に0.5秒くらいのズレがあって,見ていて非常に気持ち悪い。「ワ」の発音の口の映像を見せながら「バ」の音を聞かせると,聞いた人にはそれが「ガ」に聞こえるというくらい,聴解に実は視覚情報は大切なのに,これじゃあ全然英語の勉強って感じにならないよ。同時通訳の副音声をつけるのもいいけど,ちゃんと基本的な主音声をしっかりやってほしい。

2001/11/27(Tue)

会社の机にインモーが

書類の上にインモー!?
もう10日以上も裸眼+眼鏡生活だったけど,久々にコンタクト。うーん,世界がクリアだ。思わずビルを見上げる。流れる雲もくっきり見える。
出社して,ふと見たら,机に置いてあった原稿の打ち出しの上に,い,い,いんもーが。心当たりはないけど,慌てて「ふっ」と吹いた。ピクリとも動かない。心当たりはないけど,何か焦って紙束を手に取って,パタパタッ。こ,こびり付いてる。
どうなってるんだと思って,指でなぞってみると,それはインクだった。あ,ヘンチュウチョーのサイン……。頭文字の「ε」が,うちのヘンシュウチョーのサインなのだった。いつもは濃いブルーのペンとか使うのに。なんか誤解を生む絶妙のカーブ。

六本木でK氏,H氏とタイ料理。あーっ,タイ料理って,実はぼく的にイマイチなんだよなぁと思ってたら,えらくうまい。こんなにうまかったっけ。

ケーブルテレビって放送大学がくっきり映るのね。なんとなく見てたら,メディア論の講義で東大の水越さんが出て来てて何やらしゃべってた。放送大学に出て来る先生って実は結構すごいのかも。
フランス語Iの講義。やっぱりつくづくフランス語は英語と似てる。案外フランス語分かるかも。大学生のときに暗唱した基本動詞の活用が頭というか,口に残っててびっくり。今から勉強するなら中国語なんかよりフランス語のほうが簡単かも,なんて思いつつ,先生のあとについて発音練習してみる。で,自分が恐ろしくアメリカ英語ナマリなんじゃないかと気づいた。フランス語には単語レベルで英語と結構同じものがあって,そういうものを発音しようとなると,耳では明らかに英語と違うとは分かっても,いざ口にすると英語的発音になっている。というか,どう発音していいのか分からないから,とりあえず非日本語風にと思うんだけど,ぼくにとってそれは英語しかない。どうやっても先生の作る音と違う。もっと変な気分なのは,3人称の「il」を発音してみると,なぜか韓国語の「日(イル)」っぽい気がしてくること。
節操なく手当たり次第に手を出すカサノバ的な浮気を続けるばかりで,どれも本気にならないんなら,いっそ,まったくどんなモノか想像も及ばないようなアフリカの言語とかアラビア系言語,あるいは古代のギリシア語とか,古代インドのサンスクリット語なんかを見てみたい気もする。

2001/11/30(Fri)

戦争以外の話題

Reutersニュースでトップを飾ったのは,ジョージハリスン死去のニュース。戦争関係以外の話題がトップになったのは久しぶりじゃないのかなぁ。
久しぶりに仕事のきつい月末。

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NISHIMURA Ken <nis@bigfoot.com>