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2008年08月10日
ジャグリングと写真のアプローチ
IJAでは今年も日本人の活躍がすごかったみたいですね。ずいぶん遅れて人づてで聞きました。入賞した皆様おめでとうございます。
何となく自分のジャグリングの腕がどうなっているのか知りたくて、この間お昼休みに30分ほどジャグリングしてみました。ふだん、家の中で3、4、5ボールを少しずつ投げることはしていますが、例えば4ボールのハイローシャワーだとか5ボールシャワー、あるいは5ボールのハーフシャワーなんてことは部屋ではやらないので(実は、やれば結構できますが)、やってみたくなったという感じです。
で、改めて発見したのですが、あまり腕は落ちていません。むしろ6ボールファウンテンや7ボールカスケード(のまねごと)では、「あれ、いい感じ?」という感触すらあって、少し驚きました。5ボール5アップピルエットを2、3度試してみたら惜しい感じで、少し練習すればできるんじゃないかと思えるほどでした。部屋の中で膝をつき、3ボールの55500フラッシュを十数回ほど丁寧にやることがあって、実はそういう基礎練的なものの効果って時間はわずかでもバカにできないのかなという気がしています。
一方で(6x,4)*だとか744だとか、ぜんぜんできなくなっているパターンもあったりして不思議なものです。5ボールカスケードは安定感と余裕が徐々に増している気がします。
最近、写真雑誌を見ていて気づいたんですが、写真に関してはぼくは非常にラディカルで、保守本流ともいうべき山や花の写真なんてまったく興味がありません。これはジャグリングのときの態度と正反対で、自分でちょっと不思議に思いました。
花とか山岳風景、ペットとかって撮影構図に定石があって、誰が撮っても同じようなものにしかなりません。写真って引き算みたいなところがあります。「構図に余計な木が入った」「色温度がやや低めで夕日の赤が出きっていない」「山の稜線の切り方が中途半端」「ピントが花弁に合っていてシベに来ていない」みたいに気を抜くとマイナスとなります。だから景観の写真で100点という写真ってあって、みんなそれを目指したりします。でも、それって絵はがきみたいな感じなんですよね。「ああ、いい写真ですね」と。
山岳写真の半分ぐらいは山登りの気合いにかかっているかもしれません。やっぱり雲海を撮ろうと思ったら、そうとうな気合いで時間と体力を使ってその場に行かなきゃいけません。もしかするとぼくはそういうことをやったことがないから山岳写真とか、海の中の写真とかに興味がないだけかもしれません。ぼくの知り合いに、何十万円もかけて南の海に行き、やっぱり何十万円もするカメラ(しかも今時フィルムカメラ)で海の中の写真を撮るという人がいます。いい写真が撮れると満足感があるらしいんですが、よく分からない特殊な世界という感じがします。まあ、独身貴族ってやつです。
特別な場所に行くのではなく、普段の日常の中で、人に何かを感じさせるような写真がいいなとぼくは思うんですね。何かを感じるという意味で言えば、定番の花の写真だとか田園風景だとか列車の写真だとかは、よほど技量に優れていないと、駄作じゃないかと思えるんですよね。何百万枚も撮られてきた構図でプロのまねごとして楽しいのかなって思ってしまうんです。メッセージ性がない。なんか自分で工夫しないとつまんないんじゃないですかって思ってしまいます。
ところがジャグリングではぼくはまったく逆に、自分で何かを考えるとか工夫するとかって考えもつきません。定番のトリック、定番の見せ方を学ぶのがやっとです。ジャグリングでも、例えばウェス・ペンデンくんなんかは、そういうスタンスに批判的で、もっと「違うことをやれよ」とよく言ってます。5クラブバッククロスなんてもういいよって感じでしょうね。これって山頂から見渡す朝焼けの美しい雲海の写真なんて、もうプロが何度も何度も撮影してきて見飽きたから、見せてくれなくてもいいよっていうのと似てると思います。ともかく君の身近なテーマで、君だけにしか見せられないものを見せてくれっていうことだと思います。
まあ、ぼくの場合、写真でもそこまでオリジナリティだとか何だとか言えるようなものはないんですが、それでも、写真とジャグリングを比較すると、ジャグリングにはきわめて保守的で写真に対してはきわめてラディカルなんだなと思わずにいられない自分を発見して、ちょっと不思議な気分になっています。
少し写真の実例を。
いまの時期だと写真雑誌には花火の写真の撮り方ってたくさん出て来るんです。まあ当然ですね。でも、これがどうにも退屈で仕方ない。これ以上、絵はがき写真を撮影してどうするのって思う。
今日、近所に花火を見に行きました。東京湾の花火大会です。うちは小さい子どもがいるので人混みをさけて、やや遠巻きに花火を見ました。ビルとかモノレールとか邪魔者だらけで、そもそもお手本的な花火写真なんて撮れる環境にありません。でも、ビルの谷間、モノレールの向こう側に見える花火って、それはそれで風情があっていいじゃないか、「都会の花火」っていうメッセージ性があっていいじゃないかと思うんですね。万人受けするアートではないかもしれないし、間違っても絵はがきにはならないでしょうけど、「ああ、この写真を撮った人は、こういう場所でこういう風に花火を見たんだな。意外に絵になるな」と何かを感じてもらえるんじゃないかと、そんな風に思ったりします。

都会の花火

まねっこ

子らの夜遊び

おっきいねぇ
投稿者 ken : 2008年08月10日 22:38
コメント
はじめまして、西村さんのブログは私が5ボールカスケードを猛練習しているときの励みの1つとしてお気に入りに登録させていただいてました。
久しぶりにブログが更新されている。と思ったら、すごくいい写真をとるんですね。
四枚の写真、すごく好きです。また写真アップしてくださいね。
ジャグリングの話題もたまーにはアップしてくださいね。
突然失礼いたしました。
あまりにも写真が気に入ったもので。
投稿者 okkie : 2008年08月12日 23:56
okkieさん、はじめまして。
ありがとうございます。でも写真ですが、これを書いてから
「お手本」的な花火写真を何枚か見て、さらにまた意見を
変えつつあります。やっぱりちゃんと
定石どおり撮れた写真もいいなーって(笑)
ジャグリングの話はぼつぼつと書いたり書かなかったり
頑張ります!
投稿者 西村 : 2008年08月13日 23:18