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2007年12月23日

25年前のジャグリング

ものすごく気になるジャグラーがいます。数学の教授らしいです。以下の映像、表情といい体の傾きといい、軌道の異様な低さと幅の広さといい、まったく普通じゃありません。

この映像に対して「なにこれ、もっと5ボールはふつう高いよ。高く投げれば安定するよ」というツッコミを入れてる人がいます。違う! ホントにYouTubeにはパッと見で見当外れのことを書く奴が多い。

これは1994年、29歳のときに撮影した映像という話です。彼は今42歳でしょうか。教え子とおぼしき学生が「年寄りの微積分の教授が、こんな才能を持ってたなんて!」とか書いています。

もっと驚きは、17歳のときに撮影したという5ボールカスケードの以下の映像です。1982年といえば、撮影器材も高価だったはず。VHSビデオすら普及が始まったばかりのころです。そして何より、周囲にサーカスの人でもいない限り、現物のカスケードを見ることはできなったんじゃないかと思います。ジャグリングに関する情報も、せいぜい書籍ぐらいしかなかったはず。もちろんインターネットはまだありません。サイトスワップが発明されたころ、数学の研究者がどっとジャグリング界になだれ込んできたという話ですが、それは1984年以降の話だったと記憶しています。

25年前に、どうやって5ボールを覚えたのか、ある意味、まったく謎です。今直接本人に聞いてみていますが、周囲にジャグラーがいたようにも思えません。あまりに軌道が低いから、文字による記述だけで挑戦したんじゃないかという気がします。もしかしたら、純粋に自分で思いついた可能性もあります。とすると、なぜ「自分にも5ボールはできる」と思ったのかが気になるところです。できる、と思わない限り、そうそう練習を続けられるようなものじゃないと思うんですよね。ほかの映像もいくつか見てみましたが、「変人」という形容が当てはまりそうな人です。何というか、独特です。意味不明のビデオがいくつかアップされています。まるで「どう見られるか」を気にしていないような感じで、おもしろがっているように見えます。そういう人だから25年前に5ボールとかできちゃんじゃないかな、というのがぼくの感想で、たいそう驚いています。

こうした映像をみて「変なの!」と思うのは、映像世代のジャグラーたちですね。ある意味、理想的な姿に近づいてるのかもしれませんが、みんな同じことをやっていてつまらないという見方もできます。5ボールカスケードという基本技ですら、衝撃的なほど「方言」があったということですからね。


投稿者 ken : 2007年12月23日 13:06

コメント

上の動画の表情が…意識しだすとすごく気になってしまいます(笑)一生懸命さが伝わってきますね。

まあ考えてみると、誰か最初に始めた人がいるわけですからね。
こういう人たちが模索して行って、どんどん技が開発されていったんでしょうか。
何事も、「始めにやった」人というのはすごいです…。

投稿者 べいだ~ : 2007年12月23日 20:39

べいだ〜さん、
この人が5ボールカスケードを発見したということは
ありません。サーカスの人たちは知っていただろうし、
そういう意味では珍しくもなかったでしょう。

でも、自分でパターンを発見して習得したというのは、
非常に驚きです。本物のジャグラーだと思いました。
詳しくは別のエントリで書きます。

投稿者 西村 : 2007年12月25日 10:09

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