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2007年10月02日

JJF2007、ペア部門

せっかく書いたチャンピオンシップペア部門のブログエントリが消えてしまいました……。熱暴走という今どき信じられないフリーズが繰り返し起こってファイルが消えました。やばいです、だんだん時間が空いて記憶が……。間違いがあったら指摘していただけるとうれしいです。

気を取り直して、チャンピオンシップのペア部門です。

1位は桔梗兄弟によるクラブパッシングでした。安定感、演出、技量のどれをとっても文句なしの実力派です。10 クラブ(たぶん)まで投げました。ぼくはパッシングをしない非パサーだからか、パサーとは違う感想をもったようです。パサーくったんによれば、桔梗兄弟のパッシングは、何もそこまで難しくしなくてもいいのではという「ありえないほど難しい」ものだったそうです。「オレ、ひとりで叫びまくってましたよ」とか。うーん、ぼくにはクラブの本数はだいたい数えられても、どれが難しいパターンだったのかとか、よくわかりません。サイトスワッパーにしかわからない複雑なサイトスワップみたいなもんでしょうか(違う?)。ぼくがいいなと思ったのは、肩の上に乗って上下でパスするサーカス的なトリックだったりしますが、やっぱりこれって素人っぽい感想なのだろうか……。

kikyo.jpg桔梗兄弟の安定した演技

2位の目黒家は目黒さん、のぼ(松田昇)さん、ジャグリング王子の3人によるパフォーマンスでした。あ、念のため、ジャグリング王子というのは、Senjyu= Yoshiaki=長竹くんのことです。呼び名がいろいろあるのはクールじゃないから、ジャグリング王子で統一しようよ、Yoshiakiくん(笑)

で、ジャグリング王子は不思議な役回りで、基本的に舞台袖に近いところに座っていて何かを読んでいるような感じでした。たまにボールを受け取ったりはしていましたが、あまり役なし。そのことを目黒さんに聞いたら「ボールを拾いに行く絵を作りたくなかったんですよね」とのこと。なるほど、確かにシリコンボールをたくさん使ったバウンスボールが入るジャグリングでは、ボールが散り散りになって見苦しいシーンが生じがちですよね。

目黒さんとのぼさんといえば、日本のバウンスジャグリングの上から2人を取り出したような人たちです。トスの腕も抜群の2人。その2人が繰り出す、バウンス、トスを組み合わせた2人にしかできないルーチンは見事でした。Wバウンスというんでしたっけ、2度バウンスさせるパターン。5ボールのバウンスパッシングでそのパターンを描きながら、2人でゆるゆるとステージ上を回転しつつ、やや距離が離れていくというのが視覚的に面白いなと思いました。2人の間でゴム紐が伸びていくような不思議な感覚がありました。

これまた呼び名がわかりませんが、1人がジャグってるパターンをスティールして、再びすぐにそのボールを戻すトリックってありますよね。5ボールリフトバウンスで、上下に並んだ2人であれをやったりというのもありました。上に立った人はひたすらリフトバウンスカスケード。下の人は落ちてくるボールをつかんで、即トス。上の人は何ごともなかったかのようにリフトバウンスを続けるという感じです。トトトトと手を素早く出して、無造作にボールを操り、ある瞬間は、完全にカスケードが床から浮かび上がっていたような気がします。すごい。

meguroke.jpg不思議なバウンスのパッシング

さて、3位はAriesです。男女ペアによるハットの演技ですが、まあ写真を見てください。そこはかとなく大人の色気が漂う2人でした。聞けば、2人でペアを組むようになって3年半。すっかり息が合っている感じです。

ペア結成当時は3年生(男)と新入生(女)。「結成3年半ですか、じゃあ、付き合って何年目ですか?」と冗談混じりに水を向けたら、一瞬、女性の方は聞こえないふりをしたような感じで微妙な空気が漂いました。男性のほうはパートナーの答えや反応を盗み見てから出方を考えたのか、0.5秒ほど間を置いて「いや、それはこれから期待ってことで、はっはっは」と答えました。男は悲しい生き物ですね。

いやいや、2人は結構いい雰囲気だし、うーん、あ、書けば書くほどダメですか。しかし、話を聞くまでは、ぼくは2人は学生じゃなくて、プロなのかと思っていました。もう長年ペアでやってる人たちなんだろうなって。実際には東京農工大@ジャグのM2と学部3年の2人でした。

堂々とポーズが決まってるし、「3ハットとか、飾りですから」と男性が笑うように、ジャグリングの匂いがきわめて薄く、むしろダンスパフォーマンスのようなステージだったからです。JJFという感じがしません。特別賞狙いだったそうですが、見事に3位入選です。こういうパフォーマンスが入選するようになると、JJFのステージに幅が出ていいなと思いました。まあ、あまり多様になると客観的な評価というのが難しくなってきて、いったい順位というのは何なんだという感じになってしまうのでしょうけどね。

女性のほうは、ダンスやチアリーディングをやっていて、むしろそっちの練習が忙しいんだとか。新入生でサークルに入ったとき、ジャグリングという感じでもないしなぁというので、ハットでペアを組んだのだとか。ダンスやパフォーマンスの要素が強く感じられたのも道理です。

aries.jpgAriesのパフォーマンス。JJFに似つかわしくなく大人の雰囲気の2人

今回、入賞はなりませんでしが、ペア部門では「おじゃ〜ま」のステージも、ぼくはかなり良かったと思いました。ツボにはまりました。グループ名の「お」は「お笑い」、「じゃ」は「ジャグリング」、「ま」は「マジック」だそうです。JJFチャンピオンシップのパフォーマンスでは、マジックの要素はありませんでしたが(追記:いや、あったかも。リングがくっついたり離れたりするマジックとか?)、笑いはいっぱい。だんご三兄弟の音楽にあわせてリングをだんご状に並べるというコメディタッチのパフォーマンスで、会場は大いに笑いに包まれました。これまたプロなのかと思うほどの完成度と演技力です。2人とも表情がいい。実に芸達者です。JJFのステージパフォーマンスには本当に幅が出てきたんだなと思いました。細面のほうの彼がフリーパフォーマンスで見せたパフォーマンスも、そのまま人通りの多い街角にもっていけば拍手喝采、大爆笑というような、芸として完成度の高いものだと思いました。ボールジャグリングの腕も確か。細面じゃないほうの彼も、左足で2in1、右手で2in1の4ボールファウンテンを披露しました。ジャグリングも、めっちゃうまいやんか。


ojama.jpgコミカルなおじゃ〜まのパフォーマンス

投稿者 ken : 2007年10月02日 23:58

コメント

 どうも、うちのおじゃ~まを紹介していただき、ありがとうございます。

 細面の方がゆ~た、細面じゃない方がけんたろ~です。

 二人とも進路の関係で離れ離れになります。多分これがおじゃ~まとしては最後かも。

投稿者 米屋 : 2007年10月03日 19:57

いろんな意味で、おじゃ〜まは凄いと思います。私も好きです。ちなみにチャンピオンシップでマジックもやってましたね。

ハットペア、目黒家、スタッフの三宮、そしておじゃ〜まに共通するポイントは、ジャグリングの技術を見せたいのではなくて、ジャグリングはもはや道具でそれを使ってなにかを見せたいということだと思います。あえて書けばそれぞれの自分というか。

100メートル走のごとく誤差のような100分の1秒を競うようになってしまう前に、こうした方向が出てきて、それなりに評価されるのが「J」JFのいいところだなと思います。

おじゃ〜まはなにが凄いかというと、以前出場した2004年から、ジャグリングの技術は格段に進歩しているのに、ルーチンのテイストがまったくおなじだったことです。やる側としてもいろいろ考えてあれにしたんでしょう。3年前に完成しているペアだというのが凄いです。

投稿者 にしの : 2007年10月03日 20:50

米屋さん、

あ、そうなんですね、米谷さんちの2人だったのか。
サーカス学校と専門学校という進路だと、誰かに聞きました。
違うかな。芸風も相通ずるものがあるので2人でこのままやると
思ったんですが、そうじゃないんですね。

にしのさん、

> ジャグリングはもはや道具でそれを使ってなにかを見せたいということだと
> 思います。

そうですね、そう思います。いままでは技術が追い付いてなかった面が
感じられたものですが、もうそれは過去の話ですね。

投稿者 西村 : 2007年10月04日 00:31

>いままでは技術が追い付いてなかった面が感じられたものですが、
>もうそれは過去の話ですね。

これは重要ですね。おじゃ~まも、そんなに簡単なことばかりやってたわけじゃないくて、スケートボード周辺とかミスはあったけど難易度は低くありませんし。投げて無い、という感想を持ってしまうとすると、ある意味観客が演者にしてやられてると思います。
ハットペアもあの密着感にぴったりな新しい技をいろいろ開発していて、真似しようと思ってもそれなりの技術力が必要でなかなかやれるものではないです。

前に書き忘れましたが、桔梗兄弟のアクロバティックな飛び降り技も良いと思います。降りつつパスするのはシンプルに難しいです。というか飛び降りるだけでもけっこうたいへん。
なにより、桔梗兄弟は、世界一「綺麗な」パスをするペアですね。動く彫刻のようで好きです。ボバ&オルガやエントロピーのなにがあっても落さないパッシングとは方向性が違う気がしていて、ある意味で日本的かなと思ってます。

投稿者 にしの : 2007年10月04日 21:17

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