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2006年03月14日
クリス・ブリス対ジェーソン・ガーフィールド
ジェーソン・ガーフィールドがやってくれました! クリス・ブリスを巡る大混乱に対してガツーンと一発、すさまじいルーチン映像を公開しました。いまネットのジャグ界は、この2人を巡って話題が沸騰しています。
まず、何はともあれ、クリス・ブリスの3ボールルーチンからご覧あれ。
- クリス・ブリスの3ボールルーチン(MPEG、53MB)。これが賛否両論巻き起こした話題の映像です。音を消して見たらダメです。観客の反応にも注目。
クリス・ブリスのこのルーチンは、ヤフーやMSNといった有名サイトで紹介されたようで、そのために非ジャグラーが「この人スゴイ!」といった感想を多く漏らしたようです。まあ、当然の反応と思います。
クリス・ブリスというジャグラーが非ジャグラーの間で話題になっているらしいことが、ジャグラーの耳に入りはじめました。「このジャグラーすごいね!」といってクリス・ブリスの映像のURLをメールでえもらったジャグラーが多かったようです。
ところが、クリス・ブリスのルーチンは技だけをみれば、特別に難しいところはありません。だから、「こんなのは“すごい”ジャグリングじゃないんだよ! ディーツを見ろ! ガットーを見ろ!」と怒り出すジャグラーがたくさん出てきました。「ウンコだ」「つまんなくて死にそうだった」「ボールと必死で戦ってるように見えるね。で、クリスは負けてるように見えるんだけど」「なんだあの表情は?」というように、さんざんけなされています。
リンゴを食べたりトーチを投げるのを非難するジェーソン的な反応をした人が多いわけです。
さて、そうこうしているうちに真打ちのジェーソンが登場しました。たぶん準備してたんですね。「クリス・ブリスのジャグリング技術はウンコだ」とジェーソンが激しく怒って、長い文章と、入念に作り込まれたパロディールーチンを作って映像を公開しました。
(QuickTime、40MB)。これがジェーソンによるクリス・ブリスのパロディー・ルーチンです。
2つの映像を画面に並べて同時に再生すればわかりますが、まったく同じタイミングで同じような技をやっています。ただし、ジェーソンはすべて5個です。この技術力と技の開発力は、すごいです。狂ったようなクローキャッチが笑えます。
ぼく自身はクリス・ブリスが気に入りましたし、そのことを2度ほど公言していますが、「クリスブリスいいじゃん」と言うのに、ちょっとプレッシャーを感じます(笑) クリスはクリスでいいんじゃないかと言ってるのは、本当に少数です。あまりにみんなが「クリスのジャグリングはウンコだ」というので、その反対意見を言うと自分が間抜けに見えるんじゃないかと心配してのことなんでしょうか。
この話題を振られたガットーは、ジェーソンのビデオを見ても「自分のジャグリングは何も変わらない」ことを理由に見ようともしません。ガットーは、一切「この人」とはかかわらないことにしたと言っていて、ジェーソンのことを名前で呼ぶことすらしません。誰かを笑いものにして、それをダシにして目立とうというんじゃなくて、それだけの技術があるならジェーソンも自分のジャグリングをやるべきじゃないかという意味のことを言っています。ぼくも同感です。オレはほかの人を尊敬することができる人間だけを尊敬するねということもガットーが言っていましたが、これにもまったく同感です。自分と方向性や感性が違っても、そのことだけで他人の批判をするのは、不当じゃないかと思います。ぼくもついついやってしまいがちなんですけどね……。「これは好みじゃないなぁ」と思ったときに一番いいのは、どこか褒めるところを見つけて、それを当事者や周囲に伝えることで、次にいいのは静かに黙っていることです。毒舌で他人をけなしまくって、それでなお周囲から愛されるタイプの人もいますが(ジェーソンもそうかも)、それはその人に天性の才能があるのであって、毒舌というのはヘタに真似すると、当事者だけでなく、それを聞いている周囲の全員に嫌われるだけです。
ダン・ホルツマンやルーク・バラージも、いいことを言ってます。この人たちはたぶんクリスのジャグリングなんてどうでもいいと思ったことでしょう。でも、そうはヒトコトも言ってません。その代わりに、もっと違う、生産的な提言をしています。が、今日は時間がないので、2人の意見は、また後で書き足して紹介します。あ、ジェーソンの長い長い怒りの文章についても。
クリス(好き/嫌い)のアンケートを採ってみたいですね。もうすでに、いろいろと意見を紹介してしまったし、ぼくがクリス擁護的なことを書いてしまったので、だいぶバイアスがかかってしまうでしょうけど。
投稿者 ken : 2006年03月14日 11:19
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コメント
面白かった!!
個人的には、クリスも良かったと思いました。
ただし西村さんのコメントがなければ、早送りで飛ばして見たはず^^;
ジェイソンはちとヤリ過ぎですね。
いつしかの、トビーのトリックをパクったガトーと同じような気もしますが、
それれにしても凄過ぎです。
狂ったクローも良かった!!
面白いもの見せていただきました。
投稿者 ここあ : 2006年03月14日 12:43
クリスをウンコという人を全く理解できません。
彼らにしてみたらジョン・ギルキーの3ボールもたいした技をやってないという理由でウンコなのでしょうか??
IJA95で観られるアレです。
はっきり言ってディーツやジェイソンなんてジョンギルキーに比べたらウンコですよ。
クリスのルーチンが少々ださいって言いたいのでしょうか?
それなら多少同意しますが。
ショービジネスの場に立てない平凡なジャグラー(技術だけはある)の嫉妬としか思えません。
ジェイソンはギャグでやってるならいいんだけど・・・
相当暇ですね。
投稿者 ゆーた : 2006年03月14日 13:08
BGMが、The Beatlesの名盤Abbey RoadのB面(今は言わないか)、
Golden SlumberからHer Majestyまでのメドレーなんですね。
音を消して見てはダメという西村さんのアドバイスを聞かずに、
無音声で両者を見たら、当然、5ボールのジェイソン氏が素晴らしく、
クリス氏が非難されるのも尤もだと…(^_^;)
音声を出すと、俄然クリス氏のルーチンの方が、
The Beatlesの曲を、より表現していたように思えます。
ジェイソン氏の5ボールでは、曲はBGMであり、
クリス氏は、曲をジャグリングで表現していると…。
(根っこが、技術なのか曲なのかの違いかと。)
なので、「すごい」ジャグリングというと、
やはり、技術を指して然るべきだと思うので、
クリス氏のジャグリングがすごい、というと、
反論があるのもわかる気がします。
又、欧米であれば、The Beatlesのこのメドレーは、
観客のかなりの人が知っていると思われ、
Her Majestyの入りで、3カスケードなのに拍手が来るのも、
曲の表現として、最適な技術として、観客が納得したのだと思います。
(技術ありきではなく、曲ありき)
故に、スゴイというと曲を創ったThe Beatlesなのかなと。
と同時に、The Beatlesを表現したクリス氏のルーチンは、
素晴らしいエンターテイメントだと言えませう。
投稿者 hirohata : 2006年03月14日 20:24
こんにちわ。大分のジャグラー光輝です。西村さんの日記はちょこちょこ拝見させてもらっていました。今回の日記は興味を持ったのでコメントをさせてもらいました。
クリス氏の動画、ジェイソン氏の動画両方を見ました。
はっきり言って、僕はジェイソン氏の動画はなんとも思いませんでした。凄いとか、面白いとかを前提に 何がどうあれ、
ジェイソン氏の動画は明らかに「ネタ」ですよね?
面白いとも凄いとも思いません。何がしたいのかがわかりません。「クリス氏の立場で考えることはできないのか」とも思いました。
ただ、これはやり過ぎですよね。僕がクリス氏の立場だったら、こんなにも侮辱されることはないと思います。
なんか、自分の理想の範囲内をオーバーしたら、なにかしら痛いとこをつっつくジェイソンはどうかと、改めて思いました。ガットーのピルエットにたいしての動画にしても、IJAを小馬鹿にした、いつかの動画にしても、これって、ルーティン、技以前の問題だと思います。
クリス氏の動画を馬鹿にしてる人たちの気持ちはわかりません。今回のジェイソン氏の動画を見て、面白いとも思いませんでした。技は凄いとは思いました。それから先はなにもありません。
ゆーたさんが言ってるように、The Beatlesを表現したクリス氏のルーチンは、素晴らしいエンターテイメントだと思います。ちょっと辛口でしたか(^^;反感受けそうですが。
投稿者 光輝 : 2006年03月14日 21:52
ジェイソンのこれは、彼のギャグでしょう。
口でいうほどクリスのステージ(が受けていること)を否定しているわけでは無いんじゃないかと思ってます。ちょっとうがってますが。ジェイソンもなんだかんだで、コメディアンですから。
「あら、ジェイソン、やっぱすごいわ。首の振り方までいっしょだわ」と笑うのが正解で、うっかりそれ以外の反応をしてしまうと、ジェイソンにハメられて負けているのではないかと思います。
むしろクリスのルーチンについて黙殺する人が一番キツく嫌ってるんじゃないかと。
ともあれ、一般人はカスケードだけで大喜びしちゃうことを一度でも人前でやったことのあるジャグラーなら十分に知っていますから、一般人による判断に一喜一憂するジャグラーってどうよ。と思うのでした。
=
個人的には、たしかに凄いとは思いませんが、好きです。クリスもジェイソンも ;p
投稿者 にしの : 2006年03月15日 01:33
ここあさん、
そうそう、ぼくも初めてクリスの映像を見たとき、最初の10秒ぐらいは
「これは寒いかも……」と思って見るのをやめようかと思いましたよ。
> それにしても凄過ぎです。
> 狂ったクローも良かった!!
ジェーソンのジャグリングの基礎技術は圧倒的ですよね。
これをなぁ、もうちょっとマシなことに使えばいいのに。
ゆーたさん、
> クリスをウンコという人を全く理解できません。
そうそう。
本当にウンコだと思っていたら、わざわざ言わないと思うんですよね。
やっぱり嫉妬ですよね。自分が信じてやってきたジャグリングより、
3ボールの平凡な(しかし表現力豊かで躍動感と安定感抜群の)ルーチンが
あんなに非ジャグラーにウケるのが見ていて許せないんでしょうね。
違う流派をこき下ろすのって、スポーツとか芸術のように根底に
競争があるような活動であれば、どんな世界にもあるタイプの嫉妬のように
思います。「あんなのは写真芸術じゃない!」みたいな怒り方(笑)
ジョン・ギルギーってピンと来ません……。
やっぱりぼくはIJA95は見てないのかなぁ。10年ぶんぐらいまとめ買いした
ときに1枚だけ売り切れで買えなかった年があるんですよね。
hirohataさん、
ああ、あれは全部ビートルズなんですね(笑)
いや、何となく耳にしたことがある曲ばかりだったのですが……。
そうか、B面だからややマイナーなのかな。
> なので、「すごい」ジャグリングというと、
> やはり、技術を指して然るべきだと思うので、
> クリス氏のジャグリングがすごい、というと、
> 反論があるのもわかる気がします。
ここがややギモンなんですが、クリス氏のジャグリング技術は
そんなに低いでしょうか。ルーチンや技の難易度はそう高くないと
思いますが、あの完成度でルーチンをこなすには相当な技術力が
ないとできないと思うんですよね。たとえば3年ぐらいジャグってて
9個フラッシュができるだの7個がどうだの言ってるサイトスワップ
小僧たちも、あのタイプのパフォーマンスをやったら、
クリスの足下にも及ばないんじゃないかと思います。
いや、比べるのがそもそもヘンで、方向性が違うわけですよね。
「ジャグリングの技術」にも、いろんな方向性があるってこと
だと思うんですが、ジェーソンはそれが許せないみたいですね。
光輝さん、
うんうん、ジェーソンひどいです(笑)
でも、クリス・ブリスは何とも思わないと思いますよ。あのぐらいの
ベテランになると、自分のやってきたジャグリングは間違っていない
という裏付けのある自信があるでしょうから(もう20年ぐらい同じ
ルーチンで、かなり稼いでいるようです)、むしろジェーソンに対しては
哀れに思うぐらいでしょうね。世間的に言えば、ジェーソンのほうが
負け犬の遠吠えですし。
クリスは、ジェーソンの映像を見ても、ちょっと苦笑いして、
それで終わりじゃないかなぁと思います。
クリスはジャグリング界とはぜんぜん接触しない人らしいです。
だからジャグリング界からどういう評価を受けようが、ぜんぜん
気にしなさそう。パフォーマンス界の評価があれば、
それで十分でしょうし。
にしのさん、
> ジェイソンのこれは、彼のギャグでしょう。
> 口でいうほどクリスのステージ(が受けていること)を否定しているわけでは
> 無いんじゃないかと思ってます。
どうでしょうね。ぼくはどうもジェーソンがよく分かりません。
本気でジャグリングをWJF的にしたいと思っているんじゃないでしょうか。
かなり真剣に。あまりに真剣なので、その他一切をあえて否定もするし、
バカにもするし、なりふり構わずってことなのかなぁって。
WJFを立ち上げて運営の中心的役割を果たしているという実績は
立派だと思うんですけど、だからってWJF以外のものをクソみたいに
言うことないのになぁと。でも、そういうのが真剣さの裏返しだとしたら、
それはそれで大したヤツかなーとも思います。自分の評判なんてどうでもいい、
とにかく自分の信じるタイプのジャグリングが普及してほしいと思ってるって
ことでしょうから。
IJA2002ぐらいで金を取ったときの、お馬鹿な感じのルーチンも、
「コメディージャグリングはもうたくさんだ。こんなのオレには
簡単なんだよ。こんなのジャグリングじゃねぇよ」というのが基本メッセージ
だったわけですよね。表彰の時には「メダルは辞退したい。
オレがメダルに釣り合わないんじゃなくて、メダルのほうがオレに
不釣り合いだ」みたいなことを言ってました。観客はジョークだと思って
笑ってみていましたが、あのときジェーソンは結構本気だったんじゃないかと、
ぼくは思っています。実際その後WJFを立ち上げましたし、最初に公開した
WJFのプロモビデオでは、「もうリンゴなんてたくさんだ。何が難しくて何が
難しくないか、そういうのを誰もがわかるような世界になってほしい」と
言ってました。
投稿者 西村 : 2006年03月15日 02:41
いつも楽しく拝見しております。
あまりに面白いトピックなのでコメントさせて頂きます。
まず、クリス氏の演技は大好きです。
あれほど楽曲を完璧に表現し、情熱的かつ躍動感あふれる
ジャグリングの演技を、僕はあまり見た事がありません。
また、あれだけの大きな舞台でミス無く完璧にこなせる
技術的&精神的な安定感も素晴らしいと思います。
ジャグリングの演技で心が震えたのは久しぶりです。
ジェイソン氏の技術力の高さは、言うまでもなく素晴らしいと思います。
また、ネタ元があったとはいえ、その再構成能力の絶妙さと、
彼ならではのアレンジは確かに見るべきところがあります。
正直、ルーティン自体はとっても面白かったです。
ただ、クリス氏とジェイソン氏を同じ土俵で論じるのは難しいと思います。
なぜなら「クリス氏=エンターテイナー」で、「ジェイソン氏=ジャグラー」だからです。
Luke Burrage氏も書いているように、
ジェイソン氏のルーティンは本当に素晴らしいけれども、
それが誰かを攻撃するために作られたというのは、
大変残念な事だと思いました。
投稿者 繁岡 : 2006年03月15日 04:01
両方楽しく見ることができました。紹介ありがとうございます。
クリス氏のは演出(とそれに伴う技量)の勝利ですね。ジェーソン氏のは技術はすばらしいけれど音楽がBGMにしか聞こえません。3ボールのだと1分120程度の遅さはらくらくだけど、5ボールだと1分200、曲のテンポにあわせるためには3ボールの方がより効果的でしょう。
非ジャグラーを喜ばせるには音楽とそれにあったカスケードさえあれば十分なんですから、クリス氏の技でも難しすぎです(^^;)
これがウンコだというのであれば、それをなんとかするためには非ジャグラーの目を肥えさせるようにしなければなりません。ジェーソン氏の演技がそっち方向かというと?
ちょっと勉強すればよりおもしろいものが見えてくるというのは別にジャグリングに限ったことではないですね。ワインとかお茶でも飲めば飲むほど別世界が開けてくるとか。どうしたらいいかというのは私にもアイディアありませんけど。
ただクリス氏の姿勢(物理的なやつね)がいまひとつ気にいりません。ちょっと猫背だったりボールはリズムにあっているのに、体に余分にみえる動作がはいったりしていまひとつ。ぴたっと止めているかダンスに近いものだともっと美しくなったのにと思います。
投稿者 くろせ : 2006年03月15日 09:25
繁岡さん、
> ただ、クリス氏とジェイソン氏を同じ土俵で論じるのは難しいと思
> います。なぜなら「クリス氏=エンターテイナー」で、「ジェイソ
> ン氏=ジャグラー」だからです。
そうですね、結局、土俵が違うんですよね。だから、水掛け論に
なるんでしょうね。ジェーソンは、それを意図的にやってて、
それに踊らされているジェーソン・キッズたち、という感じかなとも
思います。
くろせさん、
> 3ボールのだと1分120程度の遅さはらくらくだけど、5ボールだと
> 1分200、曲のテンポにあわせるためには3ボールの方がより効果的
> でしょう。
ああ、なるほど、そうか、そうですね。カスケードをやると、
5個は速すぎて全然オリジナルにあった趣がなくなるんですよね。
> これがウンコだというのであれば、それをなんとかするためには
> 非ジャグラーの目を肥えさせるようにしなければなりません。
というのが、ジェーソンのメッセージなんでしょうけど、
たとえば、ぼくですが、ぼくもそれなりに目が肥えてると思うんですけど、
それでもクリスのパフォーマンスは新鮮でスゴイと思ったんですよね。
> ただクリス氏の姿勢(物理的なやつね)がいまひとつ気にいりません。
片側ビハインドザバックの連続とか、身体が傾いちゃってて、
そのことも「クリスウンコ派」は気に入らなかったようです。
まあ、そうですね、ダンサーのように美しくはないですね。
でも、それもまた「味」かなと思ったんですよね、ぼくは。
同じパフォーマンスを、同じ完成度でヴォヴァがやっても、
ああいうテーストにはならないと思うんですよね。あの年齢で、
お腹が出てて、白髪アタマのあの風貌ってところが、
ビートルズにあっています。腹の出たロックおやじが、
ちょっとカッコいいフレーズを弾きこなしているような、
そんなアンバランスな印象かな?
職人っぽいですよね。芸術家じゃなくて。
風貌も動きもある意味ダサいんだけど、ある技術だけは異様に
洗練されていて、必要最低限の動きで目的を達成している感じ
というんでしょうか。
ちなみに、片側ビハインドザバックの連続で身体が傾いてるのは、
意図的ですよね。バッククロスができてるわけですから、傾けてる
のは見る人にダイナミックな印象を与えるための演出でしょうか。
あれはギタリストが身体を傾けるのと同じような、
そういうオーバーアクションなんだと思いました。
投稿者 西村 : 2006年03月15日 11:54
お久しぶりです。
以前WJFの得点についての議論で参加させてもらった
らがぁ、改めすえきちです。
おもしろいもの見つけましたね。
私も以前はWEB上の動画などに非常に興味を持っていたのですが
ここ数年はめっきり興味がわかず、
みても「へえ~」っておもうくらいで。
今回この二つの動画を見比べて
クリス氏のは(良くも悪くも)非常に完成された作品、
ジェイソン氏のはおもしろげなパロディ、しかしちぃとなぁ・・・。
といった感想を持ちましたね。
見比べる前に持っていたクリス氏への感想ですが
左右の手の動きが対称的でない、
姿勢も美しいとは思わない、
しかしなんだかアツイじゃないか、この親父!
って感じでした。
個人的に彼のカスケードの形がきれいだとは思えないので
(これは完全に主観かもしれません)
動き自体には美しさを感じませんが、
3ボールの流れもおそらく再現可能な人はそうはいないと思います。
そのルーチンのやりこみ具合、気持ちの乗り方は
長年この演技を重ねた彼にしか出しえないものがあるでしょう。
落語のようなものですかね。
滑舌が多少悪くても長年やってる人の落語は深みがあるというか。
(長いだけではだめかもしれないけど・・・)
カスケードが多少きれいでなくても
それを上回る彼のパフォーマンス力でしょうか。
ジェイソン氏のがみなが認めるようにパロディだとするならば。
そのパロディの仕方が品がないのだと思います。
人を愉しませるエンターテイメントであるならば
その手段は大きく問われるところであっても仕方ありません。
よく下ネタは一部の(公の場では特に)人に嫌われますが
それは品がないととらわれるからなのでしょう。
ここで品の話をしてしまうと話がそれるのでこれくらいにします。
すくなくとも下ネタでも程度によっては笑う人もいるでしょうし
立川談志氏のように「おれぁ、下ネタ嫌いなんだよ」
ってばっさり切る人もいるでしょうね。
ただしジャグリングの技術レベルで言うと
(相当編集を重ねたでしょうが)
素晴らしくフォームもきれいで安定しています。
それは私自身の理想的な形で安定しているように見えます、ビデオでは。
もしも、ただ単にクリス氏を馬鹿にするためだけに作ったのならば
それは相手にしなければ良いだけの話ですよね。
それをあえてかどうかわかりませんが
判断を相手にゆだねてしまう存在であるジェイソン氏は
キャラクターとしては突出しているということでしょうね。
私自身直接見たジェイソン氏は
正直理解を超えていたのでなんともいえません。
やっぱりジョークとしてもちょっと下品だからです。
ただこういうこと自体はまあ少なからず以前から行われていた気がします。
いわゆる大道芸スタイルでのジャグリングが多いゆえに
嫌気がさしているのかもしれませんね。
過敏に反応している人はオリジナルを目指したいのにオリジナルになりきれない、
そんなもやもや感をぶつけているような気もします。
ジェイソン氏はギャグかもしれませんが。
私は個人的に、どんな分野でも一定レベルの目を持つには
すくなくとも10年くらいは経験が必要だろうって思ってます。
それだけの期間、どんな形にしろジャグリングにかかわっていれば
おのずと何かは見えてくる気もします。
ここにコメントしている人たちは結構長くジャグリングをされている方が多いので
非常に興味深いですね。
投稿者 すえきち : 2006年03月15日 14:26
すえきちさん、
> 落語のようなものですかね。
> 滑舌が多少悪くても長年やってる人の落語は深みがあるというか。
というたとえ話に、ぼくは納得しました。そうなんですよね、こういう
人に向かってへたくそだとか基礎がなってないという批判は当たらない
ように思います。
> 私は個人的に、どんな分野でも一定レベルの目を持つには
> すくなくとも10年くらいは経験が必要だろうって思ってます。
うぉ(笑) ぼくにはまだ全然見る目がなさそうです。
おっしゃってるのは、くろせさんがお茶やワインの例を出して
指摘されたことと同じでしょうか。いいモノや粗悪なモノをたくさん
見聞きして深く知れば、鑑識眼や審美眼が磨かれて、また別の世界が
見えてくるって話かと思います。ジャグリングも文化や芸術として
見れば、そうなんでしょうね。ワイン通がボジョレー・ヌーボーを
喜ぶ大衆を見て、「そんなの全然いいワインじゃない!」というような
話でしょうか。
投稿者 西村 : 2006年03月15日 22:01