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2006年02月21日
現行犯逮捕!?
夜11時。会社帰り、駅高架下のいつもの場所で練習していたら、ロッカーから荷物を取り出して歩き出したおじさんが「それ、ジャグリング?」(「ジャ」にアクセント)と声をかけてきました。「それ、いくつ? やってみてよ」というので、とりあえず5個をちょっと投げたら、ずいぶん喜んでくれて、パッと1000円札を手渡されました。
「いや、結構です、これは頂けません」と言っても、「いいの、いいの(笑)」と愛想良く手を振りながら、おじさんは歩いて行きました。
そんなおじさんを、少し追いかけたところでした。
ツカツカと警備員の服装をした男が、しかめっ面で、こちらに向かって歩いてくるじゃないですか! 何となくしまうにしまえない1000円札を右手に握りしめたまま、警備員と目が合いました。警備員は「困りますね」とでも言わんばかりの顔をしたまま、目の前に迫ってきました。や、やばい?
「JRの私有地だから道交法違反ってことはないだろうけど、ボールをとっ散らかしすぎて迷惑かけてるのかしら? なんか言われるのか……、まさか現行犯逮捕??」と0.3秒ほどの間にさまざまな不安が脳裏をよぎります。「こ、このお金は別に投げ銭とかじゃなくて、単に練習をしてるだけで、そもそも……」と言い訳まで頭に浮かびます。
「森永レストランはどこかご存じですか?」と警備員。ぶひょーーん。
なんで警備員がそんなことを聞くんだよと思いつつ、1000円札をもった手でビルを指さすぼく。うーむ。
練習を見て、「がんばってるね」などと感心してくれるのは、たいてい年配の方々です。タクシーの運ちゃんや、夜の工事現場で働く肉体労働者風の人が多いです。で、そういう人たちは、夜ごと練習に励むぼくのことを見て、無職で大道芸人志望の若者か何かと思うらしく、「キミみたいな若い子がね、自立できるように、ほら東京都が何かやってるでしょ。え、ヘブンアーティスト? そう、そういうのやって自立できるといいのにね」なんて言われます。
確かにちょっと童顔で、服装も年齢の割に貧乏くさいので、暗いと10歳ぐらい若く見えるのかもしれません。だから「がんばって!」と声をかけてくる人々は、まるで夢をおいかける青年を応援するような感じであることが多いです。「違うのになぁ……」と内心思いつつ、「はいっ! ありがとうございますっ!」と愛想良く返事するぼくもぼくなわけですけど……。30歳も後半にさしかかろうかという会社員としては、「自立できるといいのにね」と言われると、微妙な気分になるのでした。
投稿者 ken : 2006年02月21日 23:23
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