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2006年02月12日

対称性あれこれ

長々と書いてしまいました。あまり、まとまりがありません……。

ピルエットでアンケートをやったとき、時計回りと反時計回りの人が、ちょうど同じぐらいいて、ヘンだなぁと思いました。世の中には右利きが断然多く、左右に偏りがあるのにピルエットの回転方向には、ほとんど偏りがない。これはすごく不思議なことです。利き手と回転方向の有利・不利(やりやすさ)に、もし関係があるのなら、こういう結果にはならないはずです。ちょうど半分というのは「たまたま最初にその方向に回り始めただけ」という偶然性を示唆しているように思えます。

携帯でメールを打つのに、30歳以上の世代では圧倒的に左手を使うのに、20歳前後や10代では断然右手を使う人が多いという調査結果があります。年長世代は、電話しながらペンをもってメモをしてきた世代なので、受話器は左手でもち右手でメモを取ったりします。そんなこともあって、携帯電話をはじめて手にしたときも(ぼくの場合、社会人1年生になったころでした)、右手をフリーにしておいたまま、左手でボタンを押したのでした。なので、ぼくと同世代には左手でメールを打つ人が今でも多いようです。

ところが、いきなりメール機能付きケータイをもった世代は違います。メールみたいに複雑なのは利き手で打つ方が自然だったので、それで20代とか10代の人たちは右手でメールを打つ、ということです。

年代によって左右に違いはありますが、いずれにしても「右利きだから、それが自然だった」ということに変わりありません。

話が飛びますが、土曜日に渋谷駅でエスカレーターに乗ったときに、ここあさんは「そっか、東京では左側に立つんですね」と関西イントネーションで言いました。そうなんです、大阪ではエスカレーターに乗るとき、急ぎの人に通り道をあけておくために右側に立つんですね。関西と関東で逆なんです(ちなみに一列に並ぶのは搬送効率が悪くて、あまりいい慣習じゃないと聞いたことがあります)。

関東と関西で左右が逆転するのには、何も理由はありません。たまたま最初にどちらかに偏りが出て、それが徐々に固定されいったというだけのことらしいです。

似た例にクルマの通行区分の話があります。日本やイギリスではクルマは左側を走りますが、欧米のほとんどの国では右側を走ります。「ナポレオンが左利きで、剣を腰の右側に差していた。そのため剣がぶつからないように右側通行にした」なんて俗説もあるようですが、これはまるっきり眉唾で、クルマが右を走るか左を走るかは、完全に偶然の話と考えるのが自然です。

ピルエットの軸足も、エスカレーターやクルマが右か左かというのと同じで、たまたまどちらかが多くなったのが、やがて固定されただけじゃないかという気がします。

カスケードとリバースカスケードに関してはどうでしょうか。インナースローとアウタースローの違いです。最初にリバースを覚えたぼくからすれば、通常のカスケードこそ「リバース」と呼ぶべきで、ジャグリングをやりはじめたとき、「カスケードって、すごく不自然じゃん」と思ったものでした。この間のガラパゴスの話じゃないですが、ひたすらアウターばかり練習して、たとえば、5カスケードも97531もアウターでやるという、リバースジャグラーは、あり得るでしょうか。まあ見た目が明らかに違うので、現実問題として、こういうことはまず起こりません。他人のジャグリングを見れば、「あ、オレは逆なのか」と考えるからです。

インナーとアウターは、ある意味、違う動きです。視覚的に別物です。でも、慣れの問題だけで、どちらがよりやりやすいということないようにも思えます。

インナーとアウターのどちらを順方向とするのかというのは、ひょっとして関西と関東でエスカレーターの右左のどちらに乗るのをマナーとするのかというのと同じような話という可能性もあるかもしれません。地球人ジャグラーは、周囲がみんなインナーでやっているから、インナーが当たり前と思っていますが、火星人ジャグラーは、すべてインナーとアウターが反転してるかもしれません。

とりとめもなく左右の話を書いていますが、まとまりがなくなってしまいました。えーと、kyさんからトラックバックをいただきました。右足を軸にして反時計回りに回るという変則ピルエットをやってらっしゃるそうです。まさに、ガラパゴス・ジャグリングです。あるいは、マーズ・ジャグリング。火星人はマーシャンと呼ぶので“マーシャン・ジャグラー”というのもいいかもしれません。

本当にとりとめもなく話が飛びますが(笑)、ダンスのバレーでは、右足軸の時計・反時計回りの両方と、左足軸の時計・反時計回りの両方と、4通りを全部やるそうです。としたら、kyさんの“変則”は、ひょっとするとインナースローとアウタースローの違いぐらいの話なのかもしれません。慣れれば同じようなモノ、ということです。見た目が違うので、だいたいみんな収束しますが、どちらがよりやりやすいとか、有利というほどの話でもない、と。つま先じゃなくて、かかとを軸にする人もいますし、ピルエットって、実は非常にバリエーションが豊富ですね。

もうひとつ、最近気になったバリエーションの話を。1up4up(だけじゃないですが)で、2個をキャッチする順番です。2個目を、手首に近いほうで受け取るか、指先に近いほうで受け取るかの違いです。ぼくは、もうすでに手首側で慣れてきているのですが、ここあさんやYoshiakiくんに指摘されたのは、2個目を指先側で取るやり方のほうが、後々やりやすいということです。ムラマツさんに聞いたら「うーん、両方使い分けているような気がする」ということですし、これも慣れだけの話なのかもしれません。

ウィンドミルにも腕を上にするか下にするかというバリエーションがあったり、ジャグリングってそういう微妙なバリエーションの違いがいろいろありますね。見ているほうには、どれでもまったく同じに見えるでしょうし、やるほうにしても、慣れれば似たようなもの。「大差」はないのでしょう。だけど、ピルエットが代表例ですが、もしこれから練習をしていこうと思っている技があるのなら、後々の応用とか有利・不利まで考慮に入れてバリエーションのことも考えておいていいかもしれませんね。「あれ、これって、逆でもできるのか?」と思ったときには、立ち止まって、「どっちがいいかなぁ」と考えてみるといいかもしれません。「やりやすい方で」というアドバイスをよく聞きますが、これは発想がやや近視眼的です。目指すレベルを100、最初のレベルを1とすると、最初に感じるやりやすさなんて誤差みたいなもんです。なので、「最初にやりやすく感じる方」より「将来的にどっちが有利か」を考えたほうがいいですよね。応用だけじゃなくて、見栄えということも考慮に入れるというのもあり得ますよね。

投稿者 ken : 2006年02月12日 23:13

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コメント

一番地味な非対称というとボストンメスではないでしょうか。
ボールがたてに上下している限り、右手が上だろうが左手が上だろうが気づくやつなんていない。。
傘回しも(右手下、左手下)*(上から見て時計回り、上から見て反時計回り)と4通りあるのですが、通常は右手下・時計回りしかしませんね。

投稿者 くろせ : 2006年02月14日 07:57

ボストンメス、地味ですね。地味に両方やりましょうw
ぼくは実はあまりうまくできないんですけど。

そうか、傘回しはやっぱり特定方向だけなんですね。

投稿者 西村 : 2006年02月14日 18:39

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