« 5ボール記録更新 | メイン | 7ボールフラッシュ初成功 »
2005年10月27日
ルービックキューブが再び静かなブーム(?)
どうも若いジャグラーの間でルービックキューブが流行しているようです。実はジャグリングを始める数ヶ月前に、スピードキュービングという遊びに興味をもってやってみようと思ったぐらいで、ジャグリングに興味をもつ人の集合と、スピードキュービングに興味をもつ人の集合は、けっこうダブっているのかなという気がしています。
というわけで、ぼくも久しぶりにキューブを引っ張り出してみました。ぼくは25年前のブームをリアルタイムで経験している世代です(といっても当時10歳)。なので「3×3×3なんて簡単すぎて、ふっ★」という感じです。ぼくが持っているキューブは、5×5×5のルービックプロフェッサーという難易度の高いものです。ちなみに4×4×4のルービックリベンジというものもあります。
……、興味がある人がいるかもしれないので、2003年11月ごろの日記に書いた自分の文章を引用しておきます。
ルービックキューブ関係の調べモノ。20年前のブームのときに圧倒的に高速な解法で世界チャンピオンの座に輝いた、当時17歳の少女だったJessica Fridrichのページが大変おもしろい。で、実は2003年にトロントでキューブの世界大会があったということも今日知った。キューブを高速に解く「スピードキュービング」という遊びがあって、今でも結構マニアックな世界が展開しているらしい。中にはキューブの初期状態を記憶して、目隠ししてキューブを完成させてしまう強者もいる。
3年ほど訓練すれば、平均して17~20秒ぐらいで3x3x3のキューブを完成させられるようになるらしい。実際に20秒前後でキューブを完成させるビデオがネット上にあちこちにあるけど、文字通り目を疑うような速さ。ポイントは、(1)効率の良い戦略を使うこと。これはもうJessicaが編み出したレイヤー・バイ・レイヤーで、ほぼ決まりということらしい。次のポイントは、(2)最低でも50~100ぐらいの、5~10回転の一連の回転からなるアルゴリズム(手順)を覚えること。特定の色のキューブ(あるいはキューブの組み合わせ)を、なるべく周囲へ副作用を及ぼさずに自分が望む位置に持っていくためには、あるアルゴリズムを適用することになる。かつてぼくが子供のころに覚えた解法では、わずか5つか6つ程度のアルゴリズムしかなかった。もっとも長いアルゴリズムは16回転ぐらいあったけど、非常に覚えやすい幾何学的対称性のあるパターンだった。覚えやすくて数少ないアルゴリズムでは、6面完成にいたるまでに、より多くの回転を必要とする。1997年にUCLAだかUCBだかの計算機研究者が明らかにしたところによると、キューブの初期状態がどんなふうであっても、必ず18~20手ぐらいで6面完成できる。いっぽう、Fridrich Systemでは、100個ぐらいのアルゴリズムを覚えることで平均して45~60手ぐらいで完成させることができるという。
スピードキュービングのほかのポイントは、(3)ぱっとキューブを見たときに、どの手順を適用するべきかを瞬時に判断するパターン認識の高速化。ある2面のパターンを見れば、向こう側にある2面を見なくても裏の状態は判定できる。それと、あるアルゴリズムを指が処理しているときには、もう次の色の配置を予測して、どのアルゴリズムを適用すべきかを考えるようにしろ、ということ。
Jessica自身は重要な側面ではないといっているけど、たとえば9つの回転からなる一連のアルゴリズムを1秒以内でやってしまうような指の鍛錬をきわめている人たちもいる。MPEG4の動画を見ていると、ガチャンと音がしただけで3種類の回転が終わっていたりする。指先の器用さと、鍛錬がモノを言う世界。
10代でキューブにはまり、自分のノートいっぱいにアルゴリズムを書き殴ったパズル少女のJessicaは、その後、暗号学者になっている。当時いっしょにキューブにはまった友達とは、なんとその暗号学研究で今や同僚となっているという。Jessicaは、コンピュータが最善の解法を計算してしまえるようになった今、もはやキューブにはかつてキューブが持っていたミステリアスな魅力はなくなった、と、そんなことを言っている。
投稿者 ken : 2005年10月27日 11:30
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://d-code.org/blog/mt-tb.cgi/208
コメント
そっちにいっちゃったとは笑ってしまった。
でもその「ルービックプロフェッサー」ってヤツ、出来る見込みあるんかい?
投稿者 シガる : 2005年10月27日 19:24
あ、シガるさん、すみません!
動画消しちゃいました。
2個のボールと1個のキューブをジャグりつつ、
そのキューブの6面を完成させるというのは、やった人が
いるらしいですよ。どうでもいいですが。
えーとプロフェッサーは、、、まだ解いてません。
というか、1年以上前に買ったままチャレンジしていません。
子どものころ、解法の手引きを見て解いたんですが、
それってぜんぜん解いたことになりませんよね。
で、大人になったいま、ひょっとするとふつうに自力で
解けるかなぁと思って買いました。ネット上にいくらでも
解法が見つかるのですが、今回は自力でと思ってます。
ただ、やっぱり結構時間がかかりそうかなって……。
で、ほったらかしになっています。
投稿者 西村 : 2005年10月28日 20:47
確かルービックキューブの早揃え世界記録は、
ロス在住の日本人の男の子(19歳くらい)でしたよね。
(ググッたらすぐ出てきそうですが。)
以前TVで紹介されてて、当然見た瞬間からものすごい勢いで揃えちゃうんですけど、
その子は目隠し状態でも世界記録保持者だったと思います。
投稿者 シルキー : 2005年10月28日 22:47
あ、それは、
Shotaro "Macky" Makisumi 牧角章太郎 くんかも。
http://cubefreak.hp.infoseek.co.jp/aboutme.html
日系2世かな。
Speedcubingで検索してたときに彼のページを見つけたんですが、
そのときはまだ世界ランキング1位じゃなかったような気が……。
で、彼のサイトで目隠しキューブの動画と、
キューブ3個でミルズメス(くねくねジャグリング)をやってる
動画あって、それに衝撃を受けました。
彼のキューブ、ジャグリング関係の動画は、
http://cubefreak.hp.infoseek.co.jp/videos.html
にあって、
3つのキューブを投げるジャグリングのルーチンは、
http://cubefreak.hp.infoseek.co.jp/videos/j33x3x3routine.MPG
にあります。これ、2年前に見たときは衝撃を受けましたが、いま見ると
さすがにジャグリングの部分では、こんなもんだったっけという感慨
しかわきませんが。
ともあれ、考えてみれば、彼のサイトを見たあたりからジャグリングを
やってみたいと思い始めたのでした。
やっぱり、キューブとジャグリング、それに多面体は、何か関連が
ありそうな……。
モノを投げるトスジャグラーなら知らない人はいない、ドイツ人の
トーマス・ディーツという人がいます。その人のビデオをプロデュース
したことでしられるシャネーというジャグラーがいるんですが、
彼のサイトに行くと、やっぱり5cube jugglingなんていう
動画があったりします。
http://www.complang.tuwien.ac.at/~schani/supermag/juggling/
SuperMagというおもちゃを使っています。
http://www.complang.tuwien.ac.at/~schani/supermag/
このSuperMag、ぼくも少し持っていますし、よくみるとキューブ少年の
Shotaro君も部屋に飾っています。うーむ。
まあ、ぼくの場合はなんちゃってなんですが。
投稿者 西村 : 2005年10月28日 23:26
あ、そうそう、彼自身の説明によると、
目隠しキュービングの世界記録といっても、
そういうことをやっているのは、世界のなかでもアメリカだけで、
しかもカリフォルニアの南のほうの、CALTECHという大学の半径
500メートルぐらいの人々なんだとか。
投稿者 西村 : 2005年10月28日 23:28
…違うところに反応。
財力の関係で、SuperMagではなくて、割り箸と輪ゴムで作ってます。
たとえば↓こんな雰囲気です。(他人のページですが)
http://pitecan.com/hobbies/Waribashi/waribashi.html
正12面体をかっこよく作れなくて悩んでます。不思議と20面体のほうがかちっと作れます。というか三角形なのでカチッとできるってだけですけど。
ジャグリングにもルービックにも関係ありませんでした…。
投稿者 にしの : 2005年10月29日 00:41
にしのさん、お箸と輪ゴムの多面体はPOBoxの増井さんですね。
これは以前に見て知っていたというか、この増井さんの弟子でもある
高林さんが、おそらく似たような時期にSuperMagで遊んでいて、
それを見てぼくは真似して買ったのでした。で、確か効能書き
として、「かしこそうに見える効果がある」と書いてて笑えました。
それに共感してw、多面体にハマってみようと思った時期がありました。
宮崎興二『かたちのパノラマ』(丸善)
という本が、多面体入門として、すこぶるおもしろかったです。
黄金等稜ゾーン多面体など聞き慣れませんが、準周期的な繰り返し
で空間を埋め尽くすという話です。↓
http://d-code.org/tos/200312.html#20031230
そういえば、多面体とジャグリングの関係といえば、もうひとつ。
rec.jugglingによくポストしている中国系アメリカ人とおぼしき
37歳の人が、多面体ではないですが、さまざまな局面の美しい
グラフィックをウェブ上で公開していました。ちょっと名前を
忘れて探せませんが……。
やっぱり断然理系なんでしょうかね。
ジャグラーのサイトに文学論があることはまれな気がします。
あと理系といっても株式投資の話とか、なさそう……。
イメージですけど。
投稿者 西村 : 2005年10月29日 01:23
=)
I've been working on 7 balls for quite a while now. No time to practice, unfortunately.
>日系2世かな。
実は2001年にLAに移り住んだばかりです。^^
Good luck with your juggling!
投稿者 macky : 2006年06月20日 14:48
I thought you might find it here someday. hahaha.
テレビで見たら英語が上手で日本語を少ししか
話してなかったので、2世かなーと思いました。
受験(ですよね?)、がんばってください。
7ボールも。
投稿者 西村 : 2006年06月21日 00:35