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2005年10月11日
ヴォヴァはやっぱりボールもうまい
ブログの設定をいじりました。最新コメントを表示するようになりました。せっかくコメントをいただいても、どんどんブログのエントリを書き足してしまうと、コメントのコメントなんかも流れ去ってしまうので、最後についたコメントが右のコラムのトップに表示されるようになっています。
もうひとつ、あまりちゃんとカテゴリー分けしていないこのブログですが、新たに「ジャグリング情報」というのを追加しました。もともと若干は意識していましたが、何人かの人に、英語圏のジャグリング情報を知る情報源として参考にしていただいているという話だったので、もう少しあれこれメモ的に載せていこうということです。おもにrec.jugglingで話題になったことを取り上げます。網羅的なのは無理ですが、おもしろそうなネタは、短くてもなるべく何かしら書くようにしようと思います。
というわけで、さっそく。最近のrec.jugglingで気になった話題を1つ。
WJFのプロモビデオに、2つの動画が追加されています。
- Vova Galchenko(http://www.thewjf.com/video/vovaballs.mov)
- Chris Chiappini(http://www.thewjf.com/chiappini.html)
ヴォヴァはボールです。冒頭で、ここのところクラブばっかりじゃないかと批判されているけどと前置きしています。ボールも投げるぜってことです。途中、ジェーソンやアイバン・パセルのスナップ写真が「妙な音楽」とともに流れてきます。「なんだよこれ、モデルコンテストか何かかよっ! 優勝するとシェービングフォームでもくれんのか?」というようなことを言ってます(実はよく聞き取れない)。で、内容は5ミルズから744ミルズとか、b97531とか6シャワーとか、まあ安定しています。なんか安定しすぎていて動きが遅く見えます。そんなわけで個人的には、やっぱりボールで限界にチャレンジしてないんじゃないかという感じを受けましたですよ。
ぜんぜん関係ないですが、ヴォヴァとぼくは誕生日が1日違い。年齢は17歳違いです。ヴォヴァが18歳、ぼくは35歳。オーアールゼットはあえて書きません。オルガのほうはアメリカで高校に通いはじめたようですよ。もう二人ともアメリカ人になるつもりでしょうね。ぼくもそれがいいと思います。ヴォヴァとオルガは、いまコロラド州のボウルダーというところに、アメリカ人のホストファミリーと暮らしているようです。学校の様子、バーベキューの様子、ダンスダンスレボリューションに励む様子など、楽しげな日常の写真をたくさん公開しています。と思ったら、オルガは別のホストファミリーと暮らしはじめたようでした。写真はここに。2人は、2004年10月以来、一緒に練習してないそうです。ヴォヴァは最近、Dnaygsというジャグラーと組んで「Vnaygs」というユニット名で強烈なパッシングのムービーを披露したりしています。どうやらDVDも出すようです。ヴォヴァはひたすら技術を追い求める感じの人なので、別に妹につれなくなったわけではなくて、自分と同程度の実力があるクラブジャグラーと組んだら何ができるのかというのに興味があるんじゃないかなぁと、邪推しています。WJFにあるDnaygsのプロモビデオにはヴォヴァが一緒に出ていて、こんなやりとりがあります。D:「なんでオルガはどっか行っちゃったの?」V:「わかんないよ……。ぼくらはベストチームだったのに」。ここでDnaygsがカメラのほうを指示してヴォヴァが視線に気づくという演出。で、V:「あぁ、ぼくら(Dnaygsとヴォヴァ)がベストだよ(汗)」みたいな。どこまで冗談だか。Dnaygsはディーネイと発音するようです。ヴォヴァが何度もディーナイと呼んで発音を直されています。ディーネイ本人も「みんな間違える」といってます。
さて、もうひとつの動画のほうですが、こっちはrec.jugglingでヴォヴァ以上に話題になっています。クリス・チアッピニという人です。この人がホットですよ。ニューヨーク在住の20歳で「人生の半分をジャグってきた」と言いますから、10歳前後から投げはじめたんでしょう。ふつうにうまいです。動画では、ニューヨークの人混みでガシガシとクラブを投げています(こんなのやってみたい!)。 で、冒頭でウェブスターという割と権威のある辞書の「Juggle」の項目を読み、「くだらねぇ!」と吐き捨てるように言って辞書を放り投げるなど、ややジェーソン的です。悪く言えばジェーソンの二番煎じ的な印象もあります。露悪趣味というか。
この人がホットなのは、ジャグリングではなく、そのプロモビデオのワンシーンを巡ってです。なんと、偉人ジャグラー、故フランシス・ブルン(Francis Brunn)のお墓の上でダンスしてしまったのです。何でも彼が住む場所からお墓が近いとかだそうで、お墓は本物じゃないかというのがrec.jugglingの人々の観測です。この彼の暴挙を見て、一部のジャグラーは、不敬、不遜にもほどがあると怒っています。
ぼくはフランシス・ブルンという人は、割と最近になってJuggleマガジンのバックナンバーで知っただけなのですが、技術的にも、ジャグリングビジネスの先駆者としても、偉大な人だったようです。ガットーも、子どもの頃の自分にとってブルンはアイドルだったと言ってます。
以下、2段落ほど追加しました。ムラマツさん情報ありがとうございます!
フランシス・ブルンのフルルーチンの動画は、Francis Brunn on the Jack Benny Show(QuickTime、26.1MB)にあります。信じられないような動きをしています。決めポーズや身のこなしはフラメンコに影響を受けていて、30歳のときにアントニオという名前のフラメンコダンサーを連日連夜みたときを境に変わったということが、Juggler's Worldのバックナンバーに書いてあります。また、ブルンに憧れていたころ(?)のガットーの映像は、Anthony Gatto at the 1986 IJA Festival(QuickTime、19.4MB)にあります。1986年のIJA、ガットーが13歳のときのものです。神童と呼ぶにふさわしいジャグリングです。「誰それがガットーに勝てるかもしれないなんて言うヤツはウソをついてるかガットーを見たことがないかのどっちかだ」。ジェイギリガンが以前ブログに、そんな意味のことを書いてました。このビデオを見ると、それもなるほどなと思えます。
1986年のJuggler's World:Vol.38,No.3に掲載されている1986年のIJAのナンバーズ競技会のレポート記事によると、ナンバーズでは、もうガットー、ガットー、ガットーという感じだったらしいです。7リングで1分46秒投げたとき、彼の父であるニック・ガットーが「よし、いい子だ。もういいよ」と言って、ようやく7リングをプルダウンしたと言います。約20年前です。周囲はさぞ唖然としていたことと思います。9リングは25スローだったとか。で、興味深いのは、「この子はこのままいくと、ナンバーズで、どこまで行くんだ?」という周囲のギモンに対する彼の答えです。最終的には12リング、11ボール、8クラブまでやりたいと、ガットー少年はそう言ったと伝えられています。すでに7クラブで44キャッチもしている13歳にしては8クラブというのは控えめな目標に思った人もいるかもしれませんが、実際には、少しも控えめではなかったということなんでしょうか。
さて、問題のクリス君のプロモビデオです。ブルンのお墓の上で踊っているわけですが、いちおう「フランシス・ブルンに捧ぐ」という題字が出てきてから、彼の動きをコミカルに模倣しているだけなので、好意的に解釈すれば、クリスはブルンを尊敬しているのかもしれません。でも、どうみてもやりすぎです。「いいじゃん、おもしろいから」といって笑っているだけの反応もありましたが、ぼくは、ロシアのジャグラーが「アメリカではどうか知らないけど、ぼくらの国じゃあ、こうのはあり得ない」と言った意見に賛成です。アメリカ人は、しつけや行儀がなってないと思うことが、いっぱいありますが、今回もそう思いました。ホワイトトラッシュとバカにされる、教養も道徳心もない白人の典型のようにも思いました。だらしない話し方も、ホワイトトラッシュっぽい。
でも、直接クリスを知っているらしいジャグラーの弁護によると、クリスはホントはフレンドリーでいいヤツらしいので「思わずやり過ぎちゃっただけ」、とは思うのですが。WJFのプロモビデオ作りの背後にはジェーソンがいるんじゃないかとにらんでいるのですが、だとしたら、ちゃんと先人に対するリスペクトを表現した文章なり映像なりを再掲載するんじゃないかなーと思ったりします。ジェーソンは子どもっぽい言動を取るように見えて、他人への配慮や、自己抑制ができる人じゃないかなと、そんな印象を受けています。いや、わかんないですけど。
投稿者 ken : 2005年10月11日 23:33
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コメント
もう知っているかもしれないけど.
先日話していた,Francis Brunnのフルルーティンがおいてあるページです.
Anthony Gattoの子供の頃のルーティンも見れます.
この頃のGattoにさえ,世界は追いついていない気がします.
投稿者 ムラマツ : 2005年10月11日 22:48
ムラマツさん、情報ありがとうございます。
なんかいろいろと書き足したり、情報を確認したり
してたら、えらいいろいろと詰め込むことになって
長大なエントリーになってしまったw
ヴォヴァ情報もあらためて、いろいろ見てみました。
Vnaygsは、ちょっと楽しみです。
ガットーは子どものころのほうが、さらにすごい
感じがしますね。すごすぎる。
投稿者 西村 : 2005年10月12日 11:00
「実際には、少しも控えめではなかったということなんでしょうか。」について。実際にGattoを見た限りでは、もう少し頑張れる(特にクラブの本数もっと投げられる)気がしました。きっと「最終的には12リング、11ボール、8クラブまでやりたい」と言ったのは、私に言わせていただければ、その数でやるのが楽しいと思ったからではないでしょうか。それはなにか西村さんが私に「5ボールできないなんて信じられないです」とおっしゃって下さったことと似ている気がします。私にはGattoが10クラブできないことが信じられません。12クラブ、11ボール、10クラブのほうがなんか響き的にも良さそうですし…。そこを8クラブのほうが楽しそうだ、と思えることこそGattoのセンスの良さなのではないかと、私は思います。
投稿者 osm : 2005年10月13日 00:42
osmさん、
なるほど、ガットーはもう少しクラブいけそうですか。
7クラブ、4分ですからね……。
9クラブは少しぐらいできるのかもしれませんよね。
見てみたいなぁ。でも、片手で5本もつのって可能なのかしら。
投稿者 西村 : 2005年10月15日 19:23