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2005年07月02日

ナマ森田君

土曜日だというのに彼女が早起きして、バタバタとでかける準備をしているので何かと思ったら、バーゲンだとか。かいがいしく「うーん、食べるものないけど、お茶飲む?」などと、こちらの様子をうかがってくる。ダンナをほったらかして女友達と出かけることに、多少の罪悪感でも感じてるらしかった。

ぼくはといえば、「よし、1日じゅうジャグリングやるか」と、もうやる気満々。お昼過ぎにジャグラーが集う代々木公園へ行って夕方までまったりと練習して、夕方から夜にかけては東大駒場のマラバリスタの練習に参加というフルコース。最近だいぶ体力(とくに肩の筋肉)がついたとはいえ、4、5時間も投げると、けっこう疲れるものだけど、今日は「あの森田君」がマラバリの練習に参加していたので、ぼくはもう見とれるばかりで自分の練習は全然という感じだった。

ザンバラ頭の変な髪型の人がいるな、というぐらいで、ぼくははじめて見るナマ森田君に最初は気づかなかった。そのうち、いやにキレイにクラブを投げている人がいるなと思ってみていたら、シングル、ダブル、トリプル、クワドラプルスピンと高く高く、ほとんど体育館の天井付近までクラブを投げあげて、それでいて正確に手元に戻ってきているので、ただならぬものを感じ、そばにいた一野くんに「あれ、有名な人?」と聞いたら、それこそ日本ジャグリング界の期待の星のひとり、森田君その人だった。

森田君のジャグリングは、噂どおり激しかった。クワドラプルピルエットは、見ているほうが目が回りそうなほど見事な回転。5ボール3アップのトリプルピルエットは、ぼくがカウントした感じでは最低でも10連続で決めていて、5ボール5アップのダブルピルエットも3連続以上は決まっていた。おでこにボールを1つ乗せたまま4ボールシンクロ2アップダブルピルエットとか、ほんとありえんよ。

5ボール5アップに関してはトーマスやジェイソンより安定してるんじゃないですかと水を向けたら、「いや、まあトーマス・ディーツはピルエットの人じゃないですからね。7ボールの軌道の安定性とかサイトスワップだと、まだまだ……」と言っていた。森田君はこのところ7ボールの記録が伸びてないと言っていて、950だか960キャッチなんだとか。うがーーーーっ。うがーーっ。

クラブもボールも本当に別次元のジャグリング。ぼくと別次元なのは当然としても、マラバリの上級生たちのジャグリングと比べても、同じ「ジャグリング」ということをやってると思えないほどの激しいレベルの高さ。圧倒されるとか、ホレボレするとか、そんなのじゃなくて、笑ってしまうというぐらい凄かった。動きが美しい(けど、なぜか自分で前髪を切ったようなザンバラ頭)。動きが速くて正確(でも、なぜか靴を履かない人らしい。やや落ち武者のような風貌)。ちょっと練習を休んでいるときに近寄って話を聞いてみたら、噂どおり謙虚を絵に描いたような人柄だったけど、言葉の端々に、うちに秘めた負けん気と情熱のようなものが感じられた。「まだまだ若いモンには負けませんよー」って、キミまだハタチじゃん……。来年のIJAには出るらしい。「出るからには勝ちたいですよね」と爽やかに笑っていた。

で、ぼくはと言えば全然練習らしい練習にならなかった1日だけど、5ボールのシャワーで10~15キャッチが割と続くようになってきたかな、という。

そうそう、森田君のピルエットをスローモーションでみていたら、軸足の膝はそれなりに曲がっているらしいことが判明。無駄な贅肉のない鍛えられた筋肉質の身体で、しかも何万回も回って得たバランス感だからこそ、ああやって膝を曲げてもあれだけのトルクが生み出せるということかもしれない。あまりに一流すぎて参考にしていいのかどうかもよくわからない。

投稿者 ken : 2005年07月02日 21:01

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