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2007年12月09日
何のための行列か
新宿サザンテラスに「クリスピー・クリーム・ドーナツ」の日本1号店がオープンしたのは2006年12月15日。それら、ちょうど1年前ほど経つというのに、いまだにすごい行列だ。平日の朝10時に通りかかったら、店舗を半分取り囲む2列の行列。50分待ちだそうだ。

新宿サザンテラスのクリスピークリームドーナツ。いつもすごい行列

エレベータから見下ろしたら、行列は店舗の横に回り込んでいた

平日の午前中でも50分待ち
普通に考えたら、ドーナツごときで1時間近くも待つのはおかしい。「なんで平日やのに、こんなに並んでんねん!」と関西弁でいいながら通り過ぎる人たちを見て、やっぱり観光客が多いのかなと思った。ガイドブックや雑誌なら、確実に掲載されてるだろうしなぁ。
それにしてもドーナツごとき。ぼくはかなり好きだけど、しかし5分以上は並ぼうとは思わない。
行列に並ぶ人たちが得たいのが、ドーナツそのものとだけ考えるのは不自然。じゃあ何のために行列しているかと、やっぱり話のネタということなんだろう。ネタは新鮮なものに限る。ので、スタバにしろバーガーキングにしろ、1号店はだいたい大騒ぎになる。
じゃあ、そもそも話のネタってなぜ必要なのか。と、考えると、周囲の人とボンディングやコミュニケーションするためじゃないかと思う。そもそも人間の社会に言葉が存在するのはコミュニティの紐帯を維持するためのもので猿社会のグルーミングと同じとした説に真実が含まれるのだとすれば、ドーナツは猿の毛にあたる。毛づくろいそのものも気持ちいいのかもしれないけど(ドーナツはおいしい)、それだけじゃないんだよね、コミュニケーションのためのネタなんだよね、という。
クリスピー・クリーム・ドーナツって、本国アメリカでは、もはや閑散としている店舗もあるという。飽きられたということとか、類似店が増えたこともあるかもしれないけど、話のネタとして賞味期限が切れたということなんだろう。東京の人にとっては、とっくに新宿のクリスピークリームドーナツの賞味期限は切れてるけど、地方から来る観光客には、まだ何かがあるんだろう。クリスピークリームドーナツって、もはや川口店とかができているぐらいだそうだから、人気凋落も時間の問題じゃないだろうか。
と、いうことを考えると、自分がやっている情報サービスの仕事も、そういう消費のされ方をしてる面はきっとあるはずだなと思ったりする。情報はファクトが重要な面もあるけど、ぜんぜんそれだけじゃない。「思わず人に言いたくなる」ようなネタは好まれる。
投稿者 ken : 2007年12月09日 12:10
コメント
今年の8月・9月に東京に参りまして、
サザンテラズを何度も往復しましたが、
いつも長蛇の列ができていました。
未だにこんな行列ができているとは驚きです。
本国アメリカでは、甘過ぎて罰ゲームに
食べさせられる、なんていう噂を聞きた
こともあります。
日本人のテイストに合わせたことも含め、
フランチャイズ1号店の経営手腕には
感心してしまいます。
西村さんがおっしゃる通り、ネタ欲しさに並ぶ
というのには強いインセンティブがありそうです。
私も開店前から並んだことと、列で待っている時
に1個無料でドーナツをもらったことは、こちら
宮城の知人に話す分にはネタとしてまだまだ新鮮に
響いてくれています。
投稿者 ケータ : 2007年12月09日 21:30
ケータさん、
おお、行きましたか。
何だか儲かってそうですよね、あそこ。
まだまだ向こう数年は大丈夫でしょうか。
そうそう、行列で待っているとドーナツくれる
らしいですね。そのへんも含めてうまいですよね、
何というか行列マーケティングという感じです。
投稿者 西村 : 2007年12月10日 20:02
おりょ? 同じ時間帯に、南新宿にいましたよ。
これ↓を見に行ってたんッス
http://sofusha.moe-nifty.com/blog/2007/11/post_1384.html
投稿者 大江和弘 : 2007年12月12日 15:21