2006年12月20日
世界を見る目?
![]() | 世界を見る目が変わる50の事実 ジェシカ・ウィリアムズ 草思社 |
目次には、こんな「事実」が並ぶ。
- 日本女性の平均寿命は84歳。ボツワナ人の平均寿命は39歳
- 肥満の人の3人に1人は発展途上国に住んでいる
- 先進国で最も妊娠率が高いのは、米国と英国の10代
- 中国では4400万人の女性が行方不明
- ブラジルには軍人よりも化粧品の訪問販売員のほうがたくさんいる
- 世界の死刑執行の81%はわずか三か国に集中している。中国、イラン、米国である
- 英国のスーパーマーケットは政府よりも多くの個人情報をもっている
- EUの牛は一頭につき1日2.5ドルの助成金を受け取る。年額にすると世界旅行が可能だ
- 70か国以上で同性愛は違法、9カ国で死刑になる
- 世界の5人に1人は1日1ドル未満で暮らしている
ぼくは数字好きだから、何かおもしろいと思える統計でもあるかと思って古本屋で買ったけど、どれもこれも、当り前っぽくてツマラン。
この程度の事実の羅列で世界を見る目が変わるのだとしたら、それはナイーブ過ぎると思うんだけど、どうやら著者は真剣なようだ。読者をバカにしていると思う(あるいはバカしか読者として想定していないらしい)。「ほら、先進国のあなたは知らなかったでしょう。私達は特殊な世界に生きているのよ」と得意気に言う感じが、何と言うかホワイトバンド的な頭の悪さ丸出しで、読んでいてイヤになる本だった。当り前のことをウィットのかけらもないレトリックで並べたてて得意になるばかりで、じゃあ、何ができるかという提言がほとんどない。これじゃあ、中学校の優等生の作文だ。
他国の文化的伝統について語るときにも、たぶん著者が気づいていない欧米人特有の自文化至上主義がにじみでているように思えて、そのことでもウンザリ。
目次に50の事実が掲載されていて、そういうのをパッと眺めるのはいいことだと思う。本文を読まなければ、そんなに悪くない本なのかもしれない。
投稿者 ken : 2006年12月20日 23:04
コメント
なんだか、装丁のイメージが全然違いますなぁ……
http://ec1.images-amazon.com/images/P/0972952969.01._AA240_SCLZZZZZZZ_.jpg
日本版の、この「ほんわか」 っぷりは、なんなんだ^^
投稿者 大江和弘 : 2006年12月22日 13:47
原著の装丁じゃ日本では売れなさそうだよね。
翻訳本の出版社としては正しい判断のような
気がする。でもまあしょせん……。
投稿者 西村 : 2006年12月23日 11:15
