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2006年11月23日

読めない本

読んでいてツマラナイ本は、眠たくなるというばかりじゃなくて、本を読もうという日々の気力を奪う。電車待ちのときに、「どうせ15分ぐらいだから」と、かばんから取り出すのが面倒だなと思うような本は捨ててしまったほうがいいんじゃないだろうか。

ふだん、4〜10冊の本を並行して読んでいるけど、そのうち3冊ぐらいがツマラナイと、読書が楽しいものだったということすら忘れはじめる。もったいない。

「現代中国が一気にわかる」「会社法改正ポイントまるわかり」「知っているようで知らない日銀」という類の本は、ぼくにとって気力を奪う典型だと最近つくづく思い知った。パラパラと本屋で眺めると、確かによくポイントがまとまっていて「これを2時間で読めば、ざっくり分かって賢くなりそう」と思うんだけど、実際には最初の数ページで嫌になってしまうことがほとんど。教科書的なものが嫌いというのではなくて、たぶん、何の意外性も知的刺激もない単調さが耐えがたい。

ロースクールに通う友達に、法律関係の入門には伊藤真がいいよと進められて読んでみたけど、たとえば憲法の概説書なんかは、あまりにくだらなくて脱力した。伊藤真は司法試験を目指す人たちには絶大な人気があるらしく、確かにコンパクトに要点をまとめてくれているのは便利なのかもしれないけど、しょせんは実務家を目指す人のための参考書。憲法の骨子を最短時間で把握して試験に備えるにはいいんだろうけど、憲法を所与としている時点で、ぼくのような天邪鬼には、この上なくツマラナイ。たとえば、憲法学者の奥平先生と宮台真司の対談に比べると、知的コーフン度合において、絵本と経典ぐらいの差があるように思える。

ということを考えると、チャート式で平易に書かれた概説書より、多少無理してでも、その分野でもっとも議論されている最先端のことを取り扱う本を選んだほうが、ずっと読み終える確率が高い。たとえ網羅的でなくとも、そのほうが、ずっとその分野の理解にも役立ちそうだ。

うちのムスメは早熟なので分厚い本もスイスイ

投稿者 ken : 2006年11月23日 21:10

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