2006年10月03日
Undercover Economist
![]() | The Undercover Economist Tim Harford Oxford University Press |
探偵気取りの経済学者が、実生活のミクロな経済からグローバリゼーションのマクロな経済まで、経済学のイロハ的なことをエッセイ風にまとめた本。Steven D. LevittのFreakonomicsっぽい雰囲気を醸し出しているんだけど、いまいち。扱っているネタは、スタバのコーヒー価格付けの謎から始まって、ロンドンの交通渋滞緩和政策の話しだとか、自由貿易の効用、途上国が貧乏なホントの理由だとか、けっこう幅広いんだけど、いかんせんFreakonomicsのようにビックリするような結論がない。
いくつかおもしろいなと思ったことで、覚えていることを箇条書きでメモ。
- スタバのコーヒーは、ジャバチップがのったものや大きなサイズのもので価格が高いけれども、原価を考えると、まったくナンセンス。コーヒーの原価は土地代と人件費で決まる。じゃあ、なぜ高い価格付けのメニューがあるか。それは「今日は気分がいいから」「リッチな気分に浸りたいから」といった理由で、そういう贅沢な気分になれるものを選ぶ消費者がいるから。
- スタバのコーヒーは土地代半分。テイクアウトは半額でもいいじゃないか。実際、ロンドンにはそういうカフェもある。
- 非人間的な不当な労働条件で労働者を扱うコーヒー農園の豆ではなく、ちゃんとした農園から買った豆だけを使ったコーヒーを高く売る。それはアフリカのコーヒー農園の労働環境改善になんかならない場合が多いけど、そうしたコーヒーを買う人にとっては、それはどうでもいい。そういうメニューが消費者に受けるだけ。
- グローバリゼーションも自由貿易もいいことじゃないか。中国を見よ。世界は均質化してつまらなくなるか。いや、そんなことはない、常に各地で新しい文化というのは出てくる。
- ロンドンでは中心部を通るクルマに通行税を課した。あれ、違ったか、高いガソリン税だっけか。ともあれ、そういうことをやって渋滞は激減した。いいことだ。
- 商品が高いスーパーや安いスーパーは、実は価格は同じ。扱っている品物が違うだけ。
投稿者 ken : 2006年10月03日 23:01
